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2010年12月 8日 (水)

時計コレクション (67) LANCO の懐中時計

今週はきまま仙人が所有している数少ない懐中時計を紹介しよう。この時計は亡くなった父が持っていたものだが、取得した経緯などは一切聞いていない。

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 父の形見の懐中時計

 

 

 

先週少し触れたが、きまま仙人は懐中時計を2つしか持っていない。ひとつは亡くなった父が持っていたもの。もうひとつは時計の分解・組立ての練習をするための練習用としてもらったもの。(腕時計より大きい分だけ初心者にはやりやすい。) そのひとつ目が、今回紹介のランコ(LANCO)の懐中時計である。

ランコは1873年にスイスのランゲンドルフ(Langendorf)で創業した時計メーカーLangendorf Watch Co.のブランドです。そこそこ知名度のあるブランドですが、残念ながら今は現存していないようです。

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この時計はリューズ式ということもあり、1920-40年頃の物と見ています。一応ネジを巻くと動きますが、オーバーホールをしないといけない状態で、静置で何とか止まらないというような状態です。そこそこ精度はでているようなので、オーバーホールすれば使えるレベルにはなるとは思います。

ムーブメントにもSWISS MADEと記されているだけで、会社名や石数など他の情報は見当たりません。蝶番で繋がった裏蓋外側は、刻印も装飾も何もなく、裏蓋内側にはふくろうのようなホールマークが刻印されていますが、残念ながらきまま仙人が調べた(大して調べていないが、、)範囲では、よくわかっていません。テンプの振れ、音を聞く限り、5振動/秒(18,000振動/時)と思われます。もちろん手巻き、耐震機構なしです。ケース径はリューズ部を除いて約42mm。少し小ぶりな懐中です。

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文字盤は琺瑯(瀬戸)ですが、残念ながら4-5時位置に大きな割れ、10-11時位置にも割れがあります。このあたりの知見はないのですが、見たところ(あまりきれいではないが)補修がされているようです。シンプルながらも、ブレゲ文字、ブレゲ針の古きよき表情をしています。けっして高級品ではないですが、なかなかいい感じです。

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