龍馬伝
大河ドラマ「龍馬伝」が終わった。最後まで面白く見たが、正直違和感の方が勝ちすぎて、最終回は思わず苦笑い?しながら見た。
まぁ今までにない龍馬像を作りたかったのだろうが、きまま仙人としては評価できる点は少ない。
まず主演の福山雅治は好演だったと思う。あまりにも有名な歴史上のヒーローだけにやりにくかっただろう。やや臭いと思える芝居もあったが、福山でなければもっとひどかったと思う。まぁ福山で何とか持っていたドラマという気がする。
違和感があったのは、ともかくストーリー。脚本といってもいいのかもしれない。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」がすべて正しいとはいわないが、いくつかの本やTV番組の内容と比較しても「ウソやろ~」と叫びたくなるところは多々あった。見た人にはドラマの中で描かれていたものが歴史の事実だとは勘違いしないでもらいたい。
何より変だったのは香川照之扮する岩崎弥太郎。よく三菱からクレームが来なかったなぁと思えるほどむちゃくちゃだった。好感も持てない人物に描かれていたし。いつも思慮なくわめいているし。いやひどかった。だいたい龍馬と弥太郎は長崎以外ではそんなに接触があったと思えないのだが。
今年は「竜馬がゆく」も久々に読み直したが、改めてあの時代に竜馬のような考え方の人物がいたことは驚くばかりだ。やはり龍馬には男として憧れる。もちろん海外の民主主義の思想が入ってきていたとはいえ、ものすごく先進的だ。竜馬の場合、徳川家に恩義のある土佐藩の出身であったこと、下士(郷士)のそれも年の離れた次男坊であったために日本人という発想や民主主義を良しとする考え方になれたのだと思う。
ドラマ、龍馬の生涯としては、大政奉還が大きな区切りとなるが、この後の明治維新は本当に驚く奇跡的な革命だったと思わざるを得ない。江戸城の無血開城もそうだし、廃藩置県などよく出来たなぁと感心してしまう。
今の政治家も少しは見習ってもらいたい。政党間、いや民主党は内部でも足の引っ張り合い。そんなことをしている場合か!
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