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2010年11月 4日 (木)

ドガ展

横浜美術館にドガ展を見に行ってきた。美術展の当たり年の今年、行っておきたいと思っていた最後の展覧会だ。

ドガは印象派の中心的作家であるし、彼の絵は多くの美術館や展覧会で見てきた。が、ドガ展としてこれだけまとめて見るのは初めてだ。そういう意味でも展覧会としては非常にいい展覧会だと思う。

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正直、よかったかどうか?と聞かれるとやや答えに困る。むしろルノアールやモネ、ゴッホなどに比べると日本で人気薄なのがよくわかったというべきか(笑)

よかった点から言うと、ドガの作品について(わかりにくいということも含めて。。。)よくわかった。また素描に関してはすごくうまい。頑固だ(というより気難しい)ということは知っていたが、作品に関してもかなりこだわっていたようだ。何度も同じテーマを書いているだけでなく、一度描いた絵を書き直したり、書き足したり、習作をいくつも描いたり、写真を見て描いたり。。。感性だけでなく、理論的にも研究熱心さがよくわかる。

絵としては今回の目玉であるエトワールはポスターや本で見るよりずっとよかった。たしかに踊り子が輝いていたし、物語の感じさせる空気感のようなものはすばらしい。また踊り子の絵が有名だが、湯浴みする女性をモチーフにした絵もいいものが多かった。何ともいえない色気があるし、見てはいけないものを覗き見してしまったような臨場感がある。ただ、駄作?と思うようなものもものもあるし、あれだけ同じようなポーズの絵ばかり続くとつまらないなぁ。

あと彫刻をまとめて見られたのは面白かった。ほとんど踊り子と馬だ。生前発表した彫刻は1点だけらしいので、絵を描く上での参考にしていたのかも知れないが、なかなか面白かった。

一方できまま仙人の感性では、つまらない絵も多い。たとえば細部を省略した絵がかなりあるが、エトワールのように踊り子がフォーカスされている絵はわかりやすいし、非常にいいのだが、全体にぼやけた絵、未完成?と思えるような絵も見られる。また日常の情景を描いている絵も多いが、書きたかったものはわかるのだが、これがインパクトが弱い。続けて見ていると面白くもない。

見ていて面白くない、楽しくない絵は、やっぱり優れた絵でも人気がでないだろうなぁ。横浜ということで、都内の美術館よりは集客力が落ちるのかも?しれないが、休日の午後入館した割には、比較的普通に回ることができた。ゴッホ展の大混雑に比べると違いが際立った感じがする。

さて、話は変わるが、今朝は軽く8キロ。週末駅伝があるし、昨日の疲れも少しだけ感じられたので、本当にのーんびり流した。あと115日だ。

あと、横浜美術館自体が久しぶりだったが、出た後、横浜までゆっくり歩いてみた。桜木町周辺は、変わった感じはなかったが、横浜駅周辺は本当に久しぶりに歩いたので、何かすごく新鮮だった。

また、木々がいい感じに色づき始めていた。低山ならまだ紅葉も間に合うかなぁ。。。

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