ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
昨日は帰宅が遅くて、かつアルコールでいい気分だったので、内容についての感想はパスしたが、今日はゴッホ展の感想について書きたい。
まぁとても混んでいたので、ゆったりとは見られなかったが、よかった点、期待はずれだった点いくつか触れてみたい。
今回のゴッホ展はゴッホの没120年ということで、ファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館の協力で約120点の作品を集めたものだ。そういう意味では、いい絵も多かったし、見ごたえのある展覧会だった。が、、、何と言うか食った満足感が今ひとつ足らないという感じもした。
理由は2つかと思う。ひとつはボストン美術館展やオルセー美術館展などレベルの高い展覧会が続き、ゴッホも数点は見ていること。もうひとつはゴッホに一番期待するのは、やはり曲がった線描のタッチ、それも色の鮮やかな。そういう意味では、見たかったゴッホ、期待通りのゴッホという絵が少なかった。
気になって、帰宅してからきまま仙人が持っている古いゴッホ展の図録を探してみた。(最近はほとんど図録を買わないが、昔は時々買っていた。) ありました、ありました。1985年に西洋美術館で行われたときの図録が。えーっと25年前の図録だ! 同じように両美術館の作品が多いので、「種まく人」や「アルルの寝室」、「渓谷の小道」など重なっている絵も多々ある。どちらがよかったとか言いたいのではないが、ちょっと今回は脂っこさがたらなかったか? 一番(見たい)ゴッホらしいのは、やはり自画像ではないだろうか。
サン=レミ療養院の庭
あまりにも有名だし、みなさんよく知っているので、ゴッホについて今さらあれこれ書くのはやめておこう。ひとつ面白かったのは、「アルルの寝室」の再現。ゴーギャンと共同生活を行った黄色い家のゴッホの部屋だ。まぁ絵のとおりと言ってしまえばそれまでだが、こういう試みは面白いと思う。ただ少し床には違和感があった。タイルのような感じだったが、絵ではフローリングのように見えるのだが。。。ちなみにこのアルルの寝室は、ゴッホ美術館のものがオリジナルで、2つのゴッホによる複製があるとのこと。ひとつはシカゴ美術館、もうひとつは松方コレクションだったが、今はオルセー美術館に。3枚とも見ているはずだなぁ。。。
もうひとつゴーギャンが黄色い静物画と言った「マルメロ、レモン、梨、葡萄」、ゴッホの好きな全面黄色の絵。使う色に制限をかけた試作なのだろうが、額まで黄色に塗られている。ゴッホ自身が額の装丁まで行い、オリジナルで残っている唯一の絵らしい。
黄色い静物画
まぁ書こうと思えばキリがないが、このあたりにしておこう。いずれにしてもゴッホ好きなら行かない手はない。
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コメント
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投稿: KLEINTASHA | 2012年2月 5日 (日) 07時57分