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2010年9月25日 (土)

迫力の槍穂を眺めながらの稜線歩き、笠ヶ岳(9月18-19日山行記録(2))

笠ヶ岳山行記録のパート2

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 日の出前の槍穂連峰
 笠ヶ岳山頂から

 

 

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 抜戸岩と笠ヶ岳

 

 

 

○9月19日(日)晴れ

朝、周りが起きだしたので目が覚める。窓から外を見ると穂高の稜線らしきものが見える。よし! 身体には昨日の疲労感が残っていたが、やっぱりもう一度笠に登ろう! そーっと準備をして外にでる。星が綺麗だ!冬の星座オリオンが見える。4時40分、ヘッデンを点けて山頂に向かう。15分程で山頂着。既に1人仙人よりも早く着いた人がいた。2人で話しながら空の色が変わっていくのを楽しむ。

360度の山々を確認する。北側から黒部五郎、薬師、その隣奥は剣と立山だ。さらに赤牛、水晶、鷲羽。さすがに北アルプスの主要な山はわかる。鷲羽の右奥の大きな山は野口五郎。その右がわかりにくかったが、奥には燕に続く表銀座の山並み、北鎌尾根、迫力の槍穂と続く。穂高のあたりの雲海がいい。穂高の右、遠くの山並みは何だろう? 焼岳がわかりにくかったが、乗鞍、少しガスのかかった御嶽。さらに西側には白山まで。本当にすばらしい展望だった。

5時半をまわり、あたりは明るくなってくるが、日の出はまだ。おそらくここ笠の山頂からはまだ見えないが、槍穂からだと既に日は出ているのだろう? 大キレットの左、南岳のあたりが赤くなっている。5時40分、やっと朝日が顔を出した。空が明るくなってからのご来光はやや有難みに欠けるかなぁ。きまま仙人は後立山(冷池山荘とか)からのご来光が好きだ。十分に堪能してから下山。

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 大キレットからのご来光

 

 

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 穂高と雲海   剣・立山・水晶・野口五郎と北アの山々が一望

山荘に戻って、手早く朝食とトイレを済ませ、6時39分出発。予定では笠新道を下るつもりだったが、天気がいいので遠回りをして、鏡平経由で下山することに。槍穂を間近に見ながらの3000m級の稜線歩きは格別だ。右手に槍穂、左手前方には黒部五郎と薬師。右後ろは焼岳、乗鞍、御嶽と続く。このコース前半は上り下りも軽い。小一時間の快適な散歩で笠新道分岐。やはりここから下る人も多い。ほどなく抜戸岳、わざわざ頂上に立ち寄る必要はなかったかも。

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   黒部五郎岳と薬師岳  快適な縦走路   焼岳・乗鞍・御岳

さらに緩やかな起伏を越え、槍穂側に急な下りを降りた平らなところが秩父平だ。ここは槍穂の眺めもよく。山側は岩の壁がそびえ、緑の中に大きな岩がころがる天然の庭園といってもいいだろう。やや陽射しが暑すぎたくらいだ。花の頃はもっと綺麗だったかもしれない。(仙人は13年前にもここを逆コースで通っているが、そのときにもここで休憩したのを思い出す。)

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 秩父平

 

 

 

正直このあたりから辛くなってきた。登りは筋肉がダメだと泣くし、下りは膝が悲鳴をあげる。後ろから来る登山者には道を譲り、マイペースで行く。(コースタイムを見てもらっても、仙人もそんなには遅くないはず、普通はこんなに何人にも譲ることはないのに。。。) 大マタ岳に登り返し、そこから大マタ乗越まで200mほど大きく下る。もったいない。。。そして弓折岳まで汗だくの登り返し。9時54分弓折岳着。もう大きな登りはないことに少しだけ安堵。ここも展望のいいところだ。槍が近くなったことで、笠あたりで見るよりも迫力満点。鋭い穂先から北鎌尾根、西鎌尾根、奥丸から中崎への尾根が伸びている姿は本当にすばらしい。時間的にはやや余裕が出てきたので、バナナを食べて長めに休憩。

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 弓折岳からの槍ヶ岳

 

 

 

弓折岳を少し下ったところで双六方面の道を分け、鏡平に下る。眼下に鏡平山荘の赤い屋根は見えている。下りに急なところが少ないので、笠新道よりも歩きやすい。メジャーコースだけに人も一気に多くなる。鏡平山荘の前はスルーし、10時53分鏡池着。やはり逆さ槍を見ないと! 9時を過ぎるとガスが心配だったが、今日はまだまだいい条件。さすがに秋冬の空気の澄み方というより夏山の空気感だったが、逆さ槍も綺麗に見えました。撮影条件としてはもう少し風がなければとも思うが、身体には風が心地いい。このコースは何度か通っているが、鏡池からこれほど綺麗に槍が見えたのは初めてだ。

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 鏡池からの逆さ槍

 

 

 

ここからは秩父沢まで一気に下った。ペースこそ怪我をしないようにほどほどに。今年は結構悪路を登っただけに、こういう整備されたメジャーコースは快適だ。思っていたよりも快調に12時26分秩父沢着。もう林道までわずかだし、ここで最後の槍穂を眺め、おにぎりを食べてゆっくり休養。笠ヶ岳山荘で同室だった人とまた再会(弓折岳など何度か会っていた。)、この方には最後に助けてもらうことになる。

秩父沢から山道を30分ほど下ると林道にでる。ひと安心だが、ここからがかったるい。前後に登山者がいないところでは、軽くジョグ。14時19分新穂高温泉のバスターミナル到着。バスが来ていたので運転手さんに聞いてみたところ、次のバスは30分以上も先。諦めて歩くことに。。。が、これは正直失敗だった。実際2キロくらいかと思ったが、もう少しありそうだ。(GPSのバッテリが切れて、測定できず。) ひがくの湯あたりで遠いなぁと思い始める。と、、、秩父沢で会った同室の方が車から声を掛けてくれた。ラッキー、言うまでもなく飛び乗った。たかだか1キロ弱だったと思うが、これはありがたかった。結局14時43分、無事中尾高原口バス停の駐車場に戻った。

帰路、遠くの温泉まで行く気にならず、また雰囲気がよくても混んでいる温泉は避けたかった。そこで、新平湯温泉のヘルシーランド奥飛騨タルマのゆ(600円)という施設の温泉で汗を流す。天然温泉で、露天、サウナ、寝湯、ハーブ湯などがあり、なかなかいい施設だった。露天はぼーっと浸かるのに非常によかった。

急遽金曜日に行き先を変更し、天気の思惑違いから、思わぬロングコースを歩くこととなったが、非常にいい山行になった。槍穂をはじめすばらしい展望、ご来光、やっぱり北アルプスは1年に1度は来たいと思う。

おしまい。

P.S.帰りの中央高速は小仏トンネルを頭に40キロの大渋滞。境川PAでひっくり返って時間を過ごして深夜(早朝?)帰宅。山以上にこっちも疲れた~。

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