天候急変、ガスと強風の大雪山(赤岳・白雲岳・黒岳)縦走(8月6日山行記録(1))
今回の北海道山行最後の登山は、一日順延した大雪山系の縦走。銀泉台から赤岳・小泉岳・白雲岳・北海岳・黒岳と縦走してロープウェイで層雲峡に戻る。まずルートとコースタイムは以下。白雲岳のあたりで、線がこんがらがっていると思うが、これは雪渓で視界が効かず道に迷ったもの。無事戻れたので良かったが、ひとつ間違えると遭難していてもおかしくない。大反省の山行である。この道に迷ったことについては別途日を改めてコメントしたいと思っている。
層雲峡6:02=銀泉台6:55-第一花園7:24-第二花園7:40-奥の平7:50-駒草平8:00-第三(大)雪渓8:20-第四雪渓8:42-赤岳8:57-小泉岳9:21-白雲岳分岐9:29-(9:45?途中道に迷う10:40)-北海岳11:14-黒岳石室12:06-黒岳12:27-七合目リフト乗場12:20-13:55ロープウェイ黒岳駅14:20=14:28層雲峡
○8月6日(金)晴れのちガス強風
予定どおり6時過ぎのバスで銀泉台に向かう。バスに乗るころには気持ちのいい青空が広がり、バスターミナルからロープウェイの黒岳駅も、その奥に黒岳山頂もはっきり見える。いやおうなく最高の天気に期待が膨らむ。バスにはきまま仙人と同じコースと思われる登山者が10人弱。小一時間ほどで銀泉台に到着。「森林パトロール銀泉台事務所」なるものの前で登山届けをだしていざ出発。中は見なかったが、トイレもある。
BTからは黒岳も望めた
しばらくは木漏れ日の落ちる山道をジグザグに登る。道端にはアザミやタンポポ、ヤマハハコ、ウメバチソウ、ミヤマカラマツ、オトギリソウ?、エゾヒメクワガタなどの花が。歩き始めてすぐに花が見られるので、楽しいコースだ。道も整備されていて歩きやすい。徐々に高度を上げると東大雪の山々が美しい。特に雪渓越しの山々の眺めがいい。空も青い。残念ながら、ほとんど山名はわからない。
東大雪の山々が美しい
30分ほどで第一花園に到着。エゾコザクラやアオノツガザクラ、チングルマ、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウなどがたくさん咲いている。厳しい登りではないが、確実に高度を上げていく。15分ほどで雪渓に出るが、その手前の湿地帯が第二花園。ここはエゾコザクラが満開。雪渓から流れ出る水が流れ、湿地帯に大きな岩がある庭園のよう。振り返ると展望もよく、空は青空、前は雪渓とすばらしい光景だ。さらに進むと奥の平。地図では駒草平のさらに先に奥ノ平と記されているが、どうも逆である。地図が間違っているのか? 標識が間違っているのか?
アオノツガザクラ チングルマ アザミ
第二花園
奥の平 東大雪の山々
8時駒草平到着、ザックを下ろしてショートブレイク。見通しの聞くなだらかな平地だ。たしかにあちこちでコマクサが咲いている。駒草平の名にふさわしい場所だ。が、ここから急に雲行きが怪しくなってきた。今までの爽やかな青空がどんよりとしてきたのと、少し風が出てきた。少し不安になるも、じきにまた晴れてくれるだろうと期待しつつ先へ進む。
駒草平あたりから雲行きが怪しく
進むにつれガスが濃くなっていき、視界が効かなくなってくる。東大雪の山々はまったく見えなくなった。第三雪渓と書かれた大きな雪渓では上部が確認できないくらい。少し斜度のある部分もあったので、ここでストックを出す。ちゃんと確認すると、踏み跡はわかるので、迷うようなことはない。雪渓の途中で降りて来る単独の登山者の方とすれ違う。上はガスで風も強いので引き返してきたとのこと。ええ~、さっきまでの青空はどこへ行ったの?という感じ。とりあえずもう少し行ってみますといって別れた。続いて第四雪渓、雪渓の右手の雪のない部分をつめる。少しなだらかになったかなと思う当りから風がかなり強くなった。登りきったところが8時57分赤岳山頂だった。
何人かの登山者の方が岩陰で風を避けるように休憩していた。期待していた展望はおろか、視界も良くない。きまま仙人もバナナでエネルギー補給して、今後どうするか考える。周りの方々はもうここで引き返すとのこと。朝とは一転、これから天候が回復しそうな予感はなかった。が、引き返すには惜しいのと、銀泉台には車はないので、15時30分のバスまで待たなければならない。(まぁ実際は他の車の方に便乗させてもらうとかもできたとは思うが。) 撤退するほどの強風ではないし、メジャーコースだけに道の危険度は少ないので、もう少し行ってみることに。ただ風での体温低下を避けたかったので、ここで雨具を上下とも着た。
この判断は、今も間違っていなかったと思っているが、このあと予想していなかった展開となる。その話は、その2に続く。。。
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