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2010年9月 2日 (木)

花と沼と温泉、野生のヒグマまで観察、大雪高原沼(8月5日山行記録)

朝、層雲峡で目が覚めると、身体が痛い。特に腕から肩が。昨日の芦別岳での薮漕ぎなどの影響か。空を見ると、天気は悪くないものの、少しどんよりしている。即座に今日の銀泉台からの縦走は止めることに決定。ちょっとのんびりしながら今日どうするかを考える。幾つかのオプションを検討。明日は予定していた空沼岳よりも、やはり大雪山系を歩きたい。だから今日は黒岳往復などもやめ。レンタサイクルで層雲峡観光というのも今ひとつ気がすすまず。よし、高原温泉に入りに行こう! 温泉だけでも一度入ってみたい有名な温泉(山荘は日本秘湯を守る会会員宿)。しかもここはコースタイム4時間くらいの沼めぐりの散策コースがあるのでちょうどいい。

というわけで、大雪高原山荘へと向かった。

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 大雪高原山荘

 

 

 

コースとタイムは以下のとおり、
大雪高原山荘10:15-左右廻りコース分岐10:35-緑沼11:10-高原沼11:45-緑沼12:23-左右廻りコース分岐12:44-13:00大雪高原山荘

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 高原沼までの往復

 

 

 

○8月5日(木)曇り時々晴れ

10時少し前くらいに高原山荘に着いた。ここは山の中の温泉として有名なだけでなく、緑岳への登山口にもなっている。特に紅葉の名所で、秋には林道のマイカー規制もあるらしい。また前記の沼めぐりコースや、さらにコース途中から高根ヶ原へあがるルート(三笠新道)もある。またヒグマの保護観察地域にもなっているので、沼めぐりコースや三笠新道はヒグマが多く、よく通行禁止になっている。

まずヒグマ情報センターで確認。沼めぐりコースは左回り(通常とは逆で時計回り、分岐を左という意味か?)で高原沼までは行けるが、高原沼-分岐間は通行不可で一周はできないとのこと。また三笠新道も通行禁止だった。一度車に戻って準備をした後、再びヒグマ情報センターでヒグマについての説明(注意事項)を受けてから10時15分出発。どこでヒグマが目撃されたとか、糞が見つかったとか、ヒグマの出没情報がプロットされた図やビデオなどを見ながらの説明で面白かった。エアリアの地図は持っていたが、それよりも役に立つ案内図のコピーもくれる。

歩き出してまず感じたのは、上り下りは大したことはないが普通の山道だということ。正直スニーカーでも大丈夫なところかと思っていたくらいだったので、少し驚いた。が、これはむしろウェルカム。道端にはさりげなくアキノキリンソウやチシマノキンバイソウ、キンポウゲ?、ウツギ?などが咲いている。少し行った木道のところでは、おばけ水芭蕉が。大きい。(もちろん時期は終わっているので花は無し。) 花の写真を取りながら歩く。

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  おばけミズバショウ  チシマノキンバイソウ  ウツギ?

しばらく行くと硫黄の匂いが。見ると湯気も上がっている。一度下ってヤンベタップ川を渡ったあたりがヤンベ温泉のようだ。残念ながら、ルート以外は立ち入り禁止で、お湯に触れることもできなかった。このあたりヒグマ情報センターで聞いていたので、がっかりすることもなくそのまま通過。しばらく行くと右回り左回りの分岐だ。右のルートは通行禁止になっているので、左へ進む。

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    ヤンベ温泉      お花畑の木道を行く

何人か帰りの登山者とすれ違うが、皆一人で一眼タイプのデジカメを持っていた。人によっては三脚まで。どうも花の撮影が目的の人が多いみたいだ。実際沼はまだ出てきていないが、花は少なくない。きれいな清流にかかった橋を渡る。水面に水草が茂っていて、白い花が咲いている。バイカモ(梅花藻)のようだ。

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   バイカモ   ヨツバシオガマ   ダイセツトリカブト

分岐から30分くらいで、初めの土俵沼に到着。各沼には名前の書かれた標識がある。このあたりからは木道が多く、歩きやすい。続いてバショウ沼、たしかに水芭蕉がいたるところに。途中のお花畑では、まだチングルマが咲いている。エゾコザクラモかわいくてきれいだ。そしてミヤマリンドウ。色どりも美しい。

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  エゾコザクラ   チングルマ   ミヤマリンドウ

緑沼はなかなか大きな沼だ。えっ! 水芭蕉が咲いている? たしかに水芭蕉の白い苞(ほう)がのこっているのが2株ほどあった。この時期にめずらしい。湯沼では名の通り温泉特有の硫黄の臭いがし、一部黄色い土肌だ出ている。沼にはいくつかガスが泡となって出ているところが。標識に書いてあったので、そっと沼に手を入れてみるが冷たかった。

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  山並みも美しい土俵沼    メインのひとつ緑沼

そのあとも鴨沼、エゾ沼、式部沼と続く。鴨沼ではワタスゲが一杯。各沼個性があって面白い。見晴らしのいい大きな大学沼では、ヒグマ情報センターの方がヒグマの観察中でテレスコープを覗いている。今日はいましたか?と声をかけると、今ちょうど1頭雪渓の下あたりで遊んでいます、と。見てみますか?と言ってテレスコープを覗かせてくれた。いましたいました、ヒグマが1頭ぶらぶらと歩いていました。どのいくらいの倍率なのか、意外と大きくはっきり見えました。感激! でも肉眼では点にも見えませんでした。100m以上は先です、とのことだった。ちなみに写真も撮って帰宅後さがしてみたが、残念ながら見つけられなかった。

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   ガスが出ている湯沼      ヒグマを見た大学沼

その先ウコンウツギ咲く斜面を少し登って折り返しの高原沼に着く。ここからは高原沼のむこうに緑岳が望めるのだが、残念ながらガスで大雪の山々を見ることはできなかった。帰路は往路を戻った。

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   高根ヶ原の岩壁     雪渓と高原沼

高原温泉に戻って食事セット(1500円)というのをお願いした。これは通常の日帰入浴(700円)に昼食のついたセット。単品でそば、うどんを頼んでも800円~しているので、お得感がある。準備に時間がかかるようなので、その間にゆっくりお湯につかる。大雪高原温泉は乳白色の温泉らしいお湯で、露天風呂はちょっと日差しが気になったが、実にいい。露天につかりながら四国から来られているという「法起坊見習い」さんと話をさせてもらった。もう仕事はリタイアされているようで、夏の間4ヶ月くらい一人で北海道の山に登られているらしい。うらやましいかぎりだ。

昼食は、天ぷら、川魚(名前は?)の塩焼き、、、、そしてきのこ汁。このきのこ汁は美味しかった。3時間近く歩いてきたあとだけに、もう少しボリュームもほしい気はしたが、セットとしてはかなりお得な感じがした。

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  乳白色のいいお湯   食事セット、キノコ汁が最高

急に予定を変更した割には、思っていたよりも充実した1日になった。

おしまい。

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