時計コレクション （番外19） THE SEIKO BOOK -時の革新者セイコー腕時計の軌跡

今回何を紹介するか迷ったが、「THE SEIKO BOOK -時の革新者セイコー腕時計の軌跡(TOWN MOOK GOODS PRESS) 」を紹介したい。１９９９年５月に徳間書店から発売されたムック本。セイコーの歴史や開発者のインタビューに基づく開発話などがまとめられている。定価は２２００円（税込）

　

この本は時計好き、特に国産時計マニアには有名な本だ。ネットオークションでも、最近は程度が悪くなければ１万円以上はしている。きまま仙人が購入したのはもう何年も前だが、ヤフオクで定価に比べればずいぶん高い価格で落札した。

国産時計マニアには、ぜひとも所有したい本だろうが、クロノグラフを中心にコレクションしている仙人にとっては、少々高すぎたかも？しれない。

まずは目次を、
第1章：グランドセイコー伝説
第2章：セイコー腕時計の歩み
第3章：マーベルとクロノス
第4章：スイス天文台コンクールへの挑戦
第5章：クオーツ腕時計の誕生
第6章：発電するクオーツ、キネテック
第7章：セイコーデザインのすべて
第8章：スポーツとセイコー
第9章：アンティークミュージアム
第10章：カレント・モデル・スペシャル・レビュー
最終章：セイコーからのメッセージ
小特集1：セイコーの歩み
小特集2：セイコー・ウォッチ広告史

　歴代名ムーブメント

内容はなかなかバランスよく構成されている。目次を見ていただければわかるが、セイコーの顔であるグランドセイコー、国産腕時計の原点ともいえるマーベルとクロノス（クラウンも入れてほしかったが。）、クォーツ誕生ストーリーなど。特に開発者やデザイナーのインタビューが多く、なかなか貴重な話が多い。開発時の話や当時のデッザンなどの資料などは、他にない内容となっている。

　　　　ＧＳ開発秘話　　　　　アンティークモデル

セイコーの主要モデルは掲載されているし、主要製品＆キャリバーリストが巻末にあり、製造開始年・製品名・振動数・精度等級などが一覧できる。資料としてもうれしい。

　　　MARVEL & CRONOS　　　　ムーブの解説

もうひとつきまま仙人のお気に入りは、小特集2の過去のポスター。岡田奈々や林寛子、テイタム・オニールや小林麻美、松田聖子と、本当に仙人の世代には懐かしい。

　　懐かしいポスター　　　歴代モデル

最近はこの本を出して見ることもほとんどないが、所有しておきたい一冊ではある。