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2010年8月30日 (月)

悪路に大苦戦も尖峰を目指す稜線歩きは格別、夕張山系の最高峰芦別岳(8月4日山行記録(3))

8月4日芦別岳山行記録その3

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 芦別岳(1726m)山頂

 

 

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 夕張岳(左奥)

 

 

 

途中お花畑からは山頂に人がいるのが見えていたときもあったが、このとき山頂はきまま仙人のみ。水分補給した後、まずしたのは靴を脱いで、靴下も脱いで絞ったこと。もう少し天気がよければそのまま乾かしたのだが、裸足だと少し冷たかったので、すぐに履きなおす。それでもジュクジュク感は大分ましになった。バナナやおにぎりでエネルギー補給。少しどんよりした空模様ではあるが、幸いにもガスは晴れてほぼ360度の大展望。夕張岳も姿を見せてくれた。一昨日あの頂にいたと思うと少し感慨。また龍の背中とか鋸の歯といわれる灰色の岩の峰、崕山(きりぎしやま)もよく見える。入山禁止がとければ、是非登りたいものだ。麓の山部を見下ろすと、スタートした太陽の里キャンプ場の駐車場が見える。十勝や大雪の山々もはっきり見える。過去に登った山ひとつひとつのピークが、旭岳、トムラウシ、美瑛岳、十勝岳。 逆側を見ると、、、ん?あの富士山のような山は? 方角的に蝦夷富士といわれる羊蹄山に違いない。しかし北アルプスなどに比べて、北海道の山の知識に乏しいきまま仙人には、それ以上の山の同定はできず、ただただ何も考えず眺めるだけだった。

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  富士山のような羊蹄山   駐車場も確認できる

時間的には少し余裕もできたし、まだまだゆっくり景色を堪能していたかったが、また少しガスがかかってきた。また風が思いのほか強く、濡れた身体には少々寒かった。やむなく早々に下山に移る。新道側も山頂部の穂先を下るのは急坂。慎重に肩まで下ると、やはりそこはお花畑。ヨツバシオガマやチシマフウロ、エゾウサギギク、エゾオヤマノリンドウ、(少し上には)イワギキョウなどが咲き競っている。すると皮肉?にも少し日が射してきた。そのためかか東側お花畑の方が明るいイメージ。

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   ヨツバシオガマ  チシマフウロ  エゾオヤマノリンドウ

新道はルートの軌跡がかなり上から見渡せる。(旧道のように草木に覆われていないから?) 見る限り、比較的なだらかな部分が多そうだ。天候が回復してきたのだろうか、少し下ると青空が出てきた。暑い!(振り返るとその後も山頂部は時々ガスで隠れたりしたので相変わらずだったよう。) 新道は整備された登山道で、旧道のアドベンチャーをしてきたことを思うと、何という歩きやすさか。登ってくる登山者も多い。

芦別岳は、旧道からと新道からでは、その見え方が全く違う。旧道からは何度も書いたように槍ヶ岳のような尖峰。新道からは扇を立てたような絶壁を見せている。どちらも悪くないとはいえ、やはり旧道からの鋭い穂先の方が格好いいし個性的・印象的で仙人は好きだ。 上から見ていた通り、途中はなだらかな部分が多く、距離的に長いという印象を持った。新道から登るのもそこそこ大変だろう。快調に雲峰山を越えるが雲峰山だと気がつかずスルーしてしまう。しばらく行くと熊の沼。ここもなかなかほっとするところ。このあたりには大きなミズバショウがあり驚かされる。(もちろん花は咲いていない。葉のみ。)

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  新道からの芦別岳(東面)    熊ノ沼

半面山を少し登り返すと徐々に樹林帯に入り、あとはどちらかというと単調ななが~い下り。しばらくすると、左手に夫婦岩が見える。意外と近くない感じで、ぐるっとまわってきた距離を感じる。さらに5年前に無念の撤退をした鶯谷をあとにし、ゴールはもう少し。が、ここからが結構長い。結局下りはほとんど休憩を取ることもなく、2時間半ほどで一気に登山口まで降りた。14時26分新道登山口到着。念のため新道登山口の登山届けに下山時刻を記入しておいた。あとは公園のの~んびり駐車場まで戻った。途中水道があるので、顔を洗ってさっぱり。ついでにシャツまで洗ってしまった。。。

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   半面山付近からの芦別岳(左)と雲峰山    夫婦岩

無事リベンジを果たしたことに加え、印象深いアドベンチャー山行を終えたことで、充実した満足感で一杯。それにしても歩き甲斐のあるコースだと思う。もう一度登る機会があれば、もう少し余裕を持って登れるだろう。下山後、上富良野のフラヌイ温泉(600円)で汗を流す。ここは露天やジャグジーこそ無いですが、硫黄の匂いのする褐色のお湯で、炭酸を含んだ31度のぬるめの掛け流しがなかなかいい温泉でした。

おまけ:翌日、薮漕ぎなどかなり腕力を使ったためか、肩や二の腕が筋肉痛。。。。

おしまい。

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