時計コレクション (番外17) パテックフィリップ ミュージアム(Patek Philppe Museum)DVD
今日紹介するのは、スイスジュネーブにあるパテックフィリップ ミュージアム(Patek Philppe Museum)。 といっても残念ながらきまま仙人はジュネーブを訪れたことは無い。実際に紹介するのは、友人からお土産にもらったパテックフィリップ ミュージアムのDVDだ。
フランス語だけでなく、英語のナレーションも選べるので、最低限は理解できる。
時計関係の博物館ではラ・ショー・ド・フォン(La Chaux-de-Fonds)の国際時計博物館(MUSEE INTERNATIONAL D'HORLOGERIE)と並んで有名な美術館と言ってもよく、きまま仙人も一度訪ねてみたいと思っている場所だ。最近は各社自社製品を中心としたミュージアムを作っているようだが(Ex.オメガやIWCなど)、やはりパテックは別格といっていいのではないだろうか?
DVDには展示品の中でもお宝級のものを紹介している。実物だけでなく、CGを使ってムーブメントの中を見せたり、機構の解説をしている。DVDで動画であることから、ムーブメントやオートマタの動きが見られるのがすばらしい。
13の章立て(Chapter)で構成されている。ちょっと紹介しておきたい。
1.A legacy of genius
2.Watches and enamels from blois, paris, geneva and augsburg (1630-1730)
3.Miniature portraits painted on enamel (1630-1760)
4.Watches, automata and enamels og geneva (1770-1840)
5.The Rochat brother's singing bird pistol (1815)
6.Moses, an exceptional automata watch (1815/20)
7.The Breguet <<Sympathique>> clock (1845)
8.Patek Philippe, a retrospective (1839-1989)
9.Manual-winding mechanical movement (cal.215)
10.The perpetual calendar mechanism (ref.3940)
11.Calibre 89 - Indication given by the dials and hands
12.Calibre 89 - Explanation of sidereal time
13.Calibre 89 - Explanation of the date of easter mechanism
11-13章で紹介されている。「キャリバー89」は、創業150周年を記念して製作されたもので、世界で最も複雑な機構を持つ時計といわれるくらいで、33もの複雑機能があるという。オークションでも数億円の値段がついている。きまま仙人も大好きな超複雑時計だ。
その他印象に残るのは、まずオートマタの数々。動くところが見れるので楽しい。写真はモーゼの十戒のシーンらしい。あとエナメル装飾。仙人はあまり詳しくないが、工芸品としてすばらしい。
モーゼの十戒 これもオートマタ
もうひとつ時計ではないが、5章のシンギングバードのピストル。銃口からシンギングバードが出てきてさえずる。近年でもアランがケースにシンギングバードを仕込んだり、ジャケ・ドローなども作っている(登内時計記念博物館の回で仙人も紹介)。 200年も前からある技術なのだ。
シンギングバードピストル
なかなかスイスに行く機会はないが、一度は訪れたい博物館だ。
CGでムーブメントの解説も
永久カレンダ機構
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