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2010年7月26日 (月)

花の名山、秋田駒ヶ岳散策(7月17日山行記録(2))

花の名山、秋田駒ヶ岳散策のの山行記録の後半。

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 奥の山並みが外輪山

 

 

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 阿弥陀池

 

 

片倉山展望地から男女岳を回るように進み、外輪山の男岳との間には木道が敷かれ、ニッコウキスゲなどのお花畑が広がる。このあたり阿弥陀池までは景観、花、歩きやすい木道と本当に散策するのにすばらしい。14時15分阿弥陀池到着。時間的には少し余裕が出来た。

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 ニッコウキスゲのお花畑

 

 

阿弥陀池はその周囲を木道が囲む休憩にぴったりの場所だ。爽やかな風が、水面に漣をたてているのがいい。あまり考えていなかったのでどういうコースをとるか迷ったが、とりあえず男岳に向かう。(先に男女岳に登ればよかった。。。) 少し登るが15分ほどで着く。外輪山の尾根を行くので、高度感もあり阿弥陀池までとは雰囲気が異なる。

男岳山頂には鳥居と祠がある。ここからはカルデラの内側が一望できる。カルデラの内側は意外と深いというか高度さがあるように思われる。正直カルデラの内側のルートや火口丘も魅力的で迷ったが、やはり最高峰の男女岳は外せないと思い、一旦阿弥陀池まで戻り、男女岳に向かった。整備された道の単調な登りではあるが、だんだんと阿弥陀池を見下ろすようになっていくのは悪くない。ただ、7,8人のグループがバテて?遅い上に、道一杯に広がっていたため追い越しにくかったのには閉口した。14時31分1,637m男女岳山頂到着。

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     最高峰男女岳     男女岳山頂付近からの阿弥陀池

山頂からは周囲の山々が見渡せ、風が心地よかった。残念だったのは、岩手山に雲がかかり、山頂部分はまったく姿を見せてはくれなかったことである。展望はいいのだが、その他の山は特徴があるのは乳頭山くらいで、山名もよくわからないので、少々物足りない。

もう少しゆっくりしたい気もしたが、最終バス(17時)ぎりぎりは避けたかったので、14時38分山頂を後にする。阿弥陀池を周回するように戻り、再び男岳方面に外輪山の稜線まで登り返す。稜線から男岳とは逆方向、馬の背方向に外輪山の尾根歩き。時間が遅くなってきたこともあるのか、ここから横岳までは、静かな稜線歩きを楽しめた。タイトルは散策としているが、このあたり外輪山の尾根歩きは、散策というよりちゃんとした登山である。花も多い、ツバメオモト、エゾツツジ、ミヤマダイコンソウ、タカネスミレ、ハクサンフウロ?などなど

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   馬の背      焼森付近からの男女岳・雪渓も残る

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 ハクサンフウロ    ハクサンシャジン    エゾツツジ

途中、カルデラ方面を見渡せる岩場の上で、ちょっと休憩してエネルギー補給。(はじめ仙人はここが横岳山頂と勘違い^^; )眼下には女岳、小岳が見え、高度感のあるところだ。国見温泉へ下る尾根(これも外輪山)などもよくわかる。地図を広げてゆっくり検討。こういう行き当たりばったり的なところも散策ならでは。天候などで危険度は変わるが、ルートや避難小屋などを考えると、まぁこの程度の自由度は許されるだろう。もちろん仙人の装備は通常の日帰り山行装備。検討の結果、火山的な旧道よりも焼森山の方が、展望・花とも期待できそうということで、尾根歩きを選択。横岳(といっても馬の背側から来るとピークの感じがしない)で国見温泉へのルートをわけ、外輪山から離れる。まっすぐで緩やかに下る尾根を進むと低木も少なくなり、禿山の15時32分焼森山に着く。このあたりはこまくさの群生地だ。岩手山などもこまくさの群生地があるが、ここもなかなかすばらしい。タカネスミレのぱらぱら。このルートをえらんでよかった。

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   横岳から焼森    コマクサ群生地

焼森からは8合目駐車場に向けて下る。途中かるい徒渉や登りもあるが、概ね道は整備されている。が、ここも散策というよりは、登山と考えた方がいいルートだ。(新道と男女岳くらいなら散策気分で大丈夫?) こういう見通しの利く日に歩いてみると、秋田駒ヶ岳という山群の地形がよくわかる。15時59分、思っていたよりも早く8合目駐車場に戻れた。約3時間(休憩含)の気持ちいい散策でした。

下山後、アルパこまくさ(日帰入浴500円)で汗を流すべきでしたが、周辺にはいい温泉がたくさんあるので、他を選択。ところが、いつもより時間が遅いのは温泉には影響大。日帰入浴は15時とか16時で受付終了のところが多いんですね。結局、いいところを見つけることができずに仙北市民浴場 東風(だし)の湯(350円)で汗を流す。休憩できるところもあり、悪くは無いのですが、露天などはなし。乳頭温泉のような乳白色のお湯を期待していたのに。。。ちょっと残念。

登山という視点で見ると、観光地化している部分が少し残念ですが、外輪山を一周したりとか選ぶコースによっては十分いいコースを取れると思います。山に馴染みの無い方や家族連れにも気軽に楽しんでもらえる山だと思いました。

おしまい。

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