時計コレクション (番外16) 機械式時計【解体新書】
本間誠二氏は元第二精工舎の時計師で、現在はホンマ・ウォッチ・ラボラトリー代表をされている。何度か百貨店のアンティークウォッチフェアで、お目にかかったことがあるが、少しだけだが気さくにお話をさせていただいたことがある。まぁそんなこともあり、購入させていただいた。
章立てだけ書くと、
Ⅰ 時計の歩んできた道
Ⅱ 時計はどのように時を刻むのか
Ⅲ 時計が備えているポテンシャル
Ⅳ 機械式時計の有用な機能
Ⅴ 機械式時計の複雑な機構
Ⅵ 精緻、絢爛たる意匠
Ⅶ 時計師の仕事場から
ちょっとわかりにくいかも知れないので補足すると、Ⅰ歴史、Ⅱ基本的な機構の説明、Ⅲ精度の話や耐震性・耐磁性・防水性などの解説、Ⅳムーンフェイズ/パワーリザーブ/アラームなど、Ⅴクロノグラフ/永久カレンダ/トゥールビヨン/アラームなど、Ⅵ有名ブランド代表モデル紹介、ⅦQ&Aや用語集など、といった内容だ。
輪列や耐震機構の解説
この手の本にⅥ章がいるのか?という気はするが、一般の時計好きが読むには丁度良い難易度、ボリュームではないだろうか。ただこの本も初心者・初級者レベル向けという感じの本なので、既にある程度ご存知の方には物足らないだろう。きまま仙人は今回本当に久しぶりにページを開いた。最近は開いた記憶がない。
クロノやアラームの説明
忘れていたが、ちょっといいのは終章の用語集は、見出し語に英語・仏語訳が付いている。本当は逆(英・仏⇒日本語)が欲しいのだが、英語の資料を読むときに確認には使える。もう少し語数が充実していると尚いいのだが。
番外(5)で紹介した「The Theory of Horology」が英語は残念ながら日本語版がないので、初めはこの本から読むのもいいかも知れない。
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