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2010年7月 6日 (火)

時計コレクション (番外15) シェンロン ワインダ(Xenlon Winder)

いや~、この時計コレクションのコーナーも本当にネタが続かなくなってきた。ヤバイ!

七夕の日らしいものを紹介したい気もあったが、今回は場つなぎな一回として、きまま仙人が使っているワインダ(ワインディングマシーン)を紹介してお茶を濁したい。

T02_xenlonwinder_01  

 4本用ワインダ

 

 

このブログで紹介し続けてきたように、きまま仙人は多くの時計を所有しているが、実際によく使う時計はというと、10本くらいだ。そのうちクォーツと手巻きを除くと、4本程度。ということで、4本用のワインダを使っている。(※逆にワインダから普段使う自動巻きは4本になったという噂も)

Xenlon(シェンロン)というメーカーのもので、約50分間隔で、時計回り/反時計回り/時計回り反時計回り交互、で約5分間回転する3種の動作が可能。両方向巻きの時計でも片側の回転だけでも問題はないので、7750ベースの時計が2つもあるので、時計回り回転で使用している。

T02_xenlonwinder_02

  

 3種の動作が可能

 

 

木製で大きさは高さ43×幅 32×奥行22cm。下側に鍵の付く小引き出しがある。けっして高級な作りとはいえないが、ライトも付くのでディスプレイとしても悪くはない。寝室に置いているわけではないためか、音も気にはならない。購入はヤフオク(ネットショップの出品、もちろん新品)で、1万5千円程度だった。壊れやすいものかと心配したが、もう4年くらいノートラブルで動いてくれている。ただ気に入らないのは、扉の止め具がマグネットであること。やはり機械式時計を出し入れするので、マグネットは避けて欲しいと思う。

T02_xenlonwinder_03

T02_xenlonwinder_04

 

 取付パーツ   ストッパはマグネット

その他書くこともあまりないので、今回は自動巻きについて若干の補足をしてみよう。巻き上げ効率を上げるため、どちらの向きにローターが回転してもゼンマイが巻き上げられるようにしたのものが、両方向巻きの自動巻き時計。そのために、香箱に伝わる回転の向きを合わせるための機構が発明されてきた。切り替え車と呼ばれるものやIWCのペラトン、セイコーのマジックレバー、ジャガールクルトのスイッチングロッカーなどである。しかしこれら機構のため、複雑化、コストアップ、そして厚くなるなどのデメリットがでる。このためETA7750は片巻上げを採用している。これはこれで何を優先するかという判断なので、仙人はOKだと思う。必ずしも両方向巻上げの方が良いとは思っていない。(コストという意味で高級なのは間違いないが。) ただ、機構としては両方向巻上げの仕組みは面白い。

T02_xenlonwinder_05

 

 ディスプレイとしてライトを
 点けることも可能

 

 

巻き上げ効率という面では、両方向に対応している方が、人の腕につけているときはいいのだろう。が、ローターのモーメント(Ex.比重の高いゴールド素材にして回転力を挙げる。)やギヤやパーツの摩擦など他の要素も関係してくる。一概に両方向か片方向かで議論しても仕方ないだろう。実際近年は高級時計でも片巻上げを採用したムーブが結構多い。

仙人が以前使っていた1本用のワインダは1年ほどでモーターがだめになった。ワインダは壊れやすく消耗品、という概念があったが、これはまだまだ動いてくれそうである。

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