« 海老とマッシュルームのアヒーリョ | トップページ | 今晩いよいよデンマーク戦 »

2010年6月23日 (水)

時計コレクション (60) Minerva Chronograph (Cal.13-20CH)

前回はタイ出張中で休みになってしまったが、今日で何と60個目の紹介になる。(+番外編13回) くぎりに取っておいたエース級の一本を紹介しよう。さすがに100までは待てないので、ここらで紹介します。

ミネルバ(Minerva)の自社製名ムーブメントCal.13-20CH(通称キャリバー20)搭載モデルだ。某時計博で裏スケに改造されたこの時計を見て、値段・状態を考えると買わずにはいられなかった。少々高くて悩んだのだが、、、

粒金仕上げ(と仙人らは読んでいる)のムーブメントは程度もよく、本当に美しい。

60_minerva20ch_01_s

60_minerva20ch_02_s

 

 

 

 

 

 

もともとキャリバー20はひとつ欲しいとは思っていた。メジャーではないかもしれないが、時計マニアの間では非常に評価の高いムーブメントだ。特徴は2つのプッシュボタンの角度がやや広い。(スタート/ストップボタンがやや1時より、リセットボタンがやや5時より) バルジューやヴィーナスに比べ数が少ないこともあり、希少性が高く、その分状態のいいものは高値になる。

60_minerva20ch_03_2

 

 名機キャリバー20

 

 

構造はオーソドックスな、ピラーホイール、トランスミッションホイールによるクロノ動力伝達、スライディングギア採用。各パーツもしっかりと厚みを持ち、面取りされ、磨きがかけられている。軸受けの人工ルビーも比較的大きい。質実剛健、しっかりしたムーブメントだといえる。評価の高さは、こういう点だろう。5振動/秒(18,000振動/時)、17石、実際は12.75 Lignesでやや小ぶり。チラネジテンプ、耐震無から40年代製と思われる。

60_minerva20ch_05

 

 粒金仕上げが美しい

 

 

初めの方でも触れたが、このムーブメントは粒金仕上げがされている。真鍮を細かな粒状に仕上げて金メッキするという、正確には"ギルト加工"というものと思われる。金梨地仕上げということもある。(と思われる。正直、このあたりの技術の違いはきまま仙人には区別がついてない。間違っていたら謝々。) 何ともいえない落ち着いた上品な輝きで、まさに工芸品という感じ。ちなみにロンジンの13ZNにもこういう仕上げをした綺麗なムーブが多いが、13ZNでこの程度だと200万円は下らないだろう。こういう程度のいい粒金仕上げでなかったら、買わず我慢しただろう。キャリバー20で、程度と裏スケ加工してある点(オリジナル裏蓋も有り)を考えると、相場よりは安かったかもしれない。(それでもきまま仙人には安い買い物ではないですが。。。)

文字盤も見てみよう。時代感あるオーソドックスな黒文字盤に白の針がいい。比較的大きなインダイヤルの横2つ目、3時位置は30分積算計、9時位置はスモセコ。アラビア数字に、周はごく普通の秒目盛り。タキメータやパルスメータはない。数字はプリントに夜光が塗ってある。ケースは3層のシリンダーケース。

60_minerva20ch_04_2

 

 オーソドックスな黒文字盤

 

 

また、このキャリバー20は、漫画「ギャラリーフェイク」の29巻にも取り上げられている。有名ブランドではないから価格はリーズナブルだが、中身は一流に勝るとも劣らない働きをする。この回の主人公であるまじめなお父さん(バスの運転手)に似つかわしい時計というお話。ただ「ギャラリーフェイク」は大好きだが、このストーリーの最後の部分は今いちいただけない。

60_minerva20ch_06_2

 

 ギャラリーフェイクのひとコマ

 

 

ミネルバの技術は今も受け継がれているが、2008年モンブランの支援を受け、「ミネルバ高級時計研究所」としてモンブラン用のムーブメントの開発・製造を行なっている。ファンから見るとモンブランにのっとられたような印象をも持つ。ただ、今後ともすばらしい機械が生み出されていくならば、それも悪くないのかもしれない。

|

« 海老とマッシュルームのアヒーリョ | トップページ | 今晩いよいよデンマーク戦 »

コメント

レプリカ時計販売ショップです。日本製の高品質を低価格で販売しております。ロレックス、オメガ、ブルガリ、カルティエ、フランクミューラ

投稿: フェイク | 2011年1月29日 (土) 15時26分

中国の絹と陶磁器はかつてグローバルのぜいたく品だったが
中国本土のぜいたく品のブランドをまたしても実現しないだろう
海外有名経営大学院教授らは、中国の贅沢なブランドはあること
ができることからと現代に乗った橋を渡り、自分ならではを生成し
なければならないmovb168@loveq.cn.com
http://www.selling-watch.comショパールレプリカ時計
http://www.selling-watch.comコピー腕時計
http://www.selling-watch.comコピーブランド時計

投稿: fgbdfg | 2012年3月 5日 (月) 17時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時計コレクション (60) Minerva Chronograph (Cal.13-20CH):

« 海老とマッシュルームのアヒーリョ | トップページ | 今晩いよいよデンマーク戦 »