時計コレクション (60) Minerva Chronograph (Cal.13-20CH)
もともとキャリバー20はひとつ欲しいとは思っていた。メジャーではないかもしれないが、時計マニアの間では非常に評価の高いムーブメントだ。特徴は2つのプッシュボタンの角度がやや広い。(スタート/ストップボタンがやや1時より、リセットボタンがやや5時より) バルジューやヴィーナスに比べ数が少ないこともあり、希少性が高く、その分状態のいいものは高値になる。
名機キャリバー20
構造はオーソドックスな、ピラーホイール、トランスミッションホイールによるクロノ動力伝達、スライディングギア採用。各パーツもしっかりと厚みを持ち、面取りされ、磨きがかけられている。軸受けの人工ルビーも比較的大きい。質実剛健、しっかりしたムーブメントだといえる。評価の高さは、こういう点だろう。5振動/秒(18,000振動/時)、17石、実際は12.75 Lignesでやや小ぶり。チラネジテンプ、耐震無から40年代製と思われる。
粒金仕上げが美しい
初めの方でも触れたが、このムーブメントは粒金仕上げがされている。真鍮を細かな粒状に仕上げて金メッキするという、正確には"ギルト加工"というものと思われる。金梨地仕上げということもある。(と思われる。正直、このあたりの技術の違いはきまま仙人には区別がついてない。間違っていたら謝々。) 何ともいえない落ち着いた上品な輝きで、まさに工芸品という感じ。ちなみにロンジンの13ZNにもこういう仕上げをした綺麗なムーブが多いが、13ZNでこの程度だと200万円は下らないだろう。こういう程度のいい粒金仕上げでなかったら、買わず我慢しただろう。キャリバー20で、程度と裏スケ加工してある点(オリジナル裏蓋も有り)を考えると、相場よりは安かったかもしれない。(それでもきまま仙人には安い買い物ではないですが。。。)
文字盤も見てみよう。時代感あるオーソドックスな黒文字盤に白の針がいい。比較的大きなインダイヤルの横2つ目、3時位置は30分積算計、9時位置はスモセコ。アラビア数字に、周はごく普通の秒目盛り。タキメータやパルスメータはない。数字はプリントに夜光が塗ってある。ケースは3層のシリンダーケース。
オーソドックスな黒文字盤
また、このキャリバー20は、漫画「ギャラリーフェイク」の29巻にも取り上げられている。有名ブランドではないから価格はリーズナブルだが、中身は一流に勝るとも劣らない働きをする。この回の主人公であるまじめなお父さん(バスの運転手)に似つかわしい時計というお話。ただ「ギャラリーフェイク」は大好きだが、このストーリーの最後の部分は今いちいただけない。
ギャラリーフェイクのひとコマ
ミネルバの技術は今も受け継がれているが、2008年モンブランの支援を受け、「ミネルバ高級時計研究所」としてモンブラン用のムーブメントの開発・製造を行なっている。ファンから見るとモンブランにのっとられたような印象をも持つ。ただ、今後ともすばらしい機械が生み出されていくならば、それも悪くないのかもしれない。
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コメント
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投稿: フェイク | 2011年1月29日 (土) 15時26分
中国の絹と陶磁器はかつてグローバルのぜいたく品だったが
中国本土のぜいたく品のブランドをまたしても実現しないだろう
海外有名経営大学院教授らは、中国の贅沢なブランドはあること
ができることからと現代に乗った橋を渡り、自分ならではを生成し
なければならないmovb168@loveq.cn.com
http://www.selling-watch.comショパールレプリカ時計
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投稿: fgbdfg | 2012年3月 5日 (月) 17時46分