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2010年5月 8日 (土)

大峰の展望台、大普賢岳(5月3日山行記録(1))

熊野古道、約30キロをトレランした翌3日、大峯奥駈道の六十三番行場、大普賢岳に登った。今日はその山行記録を記したい。

まずコースとタイムを書いておこう。
和佐又ヒュッテ5:50-和佐又のコル6:06-笙ノ窟6:43-日本岳(文殊岳)のコル6:54-石ノ鼻7:05-小普賢岳分岐7:19-7:49大普賢岳8:17-国見岳分岐9:01-稚児泊9:10-9:34七曜岳9:53-無双洞10:46-笙ノ窟分岐11:37-和佐又のコル11:58-12:14和佐又ヒュッテ

Daifugen

予定を変更して七曜岳、無双洞をまわったので、のんびりのはずが結構ハードになってしまった。が、好天の中、大峰の奥深さ、奥駈の魅力の一端を感じる山行だった。

大峰山脈の中で登ったことのあるのは、最高峰の八経ヶ岳、その隣の弥山、そして女人禁制の山上ヶ岳だけだった。本当は奥駈道(熊野本宮から吉野までの修行の道)を部分的にでも縦走したかった。が、車だとコースを取りにくいことと、装備も準備もまったく違うことから、今回は二百名山の釈迦ヶ岳かこの大普賢岳を候補に考えていた。

前日、熊野古道をトレランし、温泉を出たのが既に18時前。さすがに疲れもあり、翌日はのんびりできるコースを、と思い鈴鹿の御在所岳に向かい始めた。が、夕食後考え直すと、到着は1時頃になってしまう。もう少し近いところ、と考えるとガイドブックを見てもこの大普賢岳しか思いつかなかった。(前に書いたように御在所岳は台風による土砂崩れの影響で、想定していた登山道は通れなかった。この日行かなくて本当によかった。)

その後、思ったよりも順調に登山口の和佐又ヒュッテに到着。ここはオートキャンプ場にもなっているので、たくさんのテントが張られている。星もきれいだ、明日の天気も期待できる。さすがに熊野古道トレランの疲れから早々に眠りに着く。。。

翌朝、今日もいい天気だ。日焼け止めをちゃんと塗って、5時50分出発。今日は時間的に余裕があるので、ゆっくり登りはじめる。和佐又のコルで無双洞、和佐又山への道を分けて笙ノ窟方面へ向かう。比較的なだらかな尾根道で快適だ。ここから指弾ノ窟、朝日窟、笙ノ窟、鷲ノ窟と参籠行場の窟が続く。特に笙ノ窟には祠があり、役の行者が修行したところとして伝えられているらしい。鷲ノ窟の先で無双洞への分岐を分け、ひと汗かいたところで、登りつめると日本岳(文殊岳)のコルにでる。ここでひと休み。

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       登山口         笙ノ窟

さらに少し登ると石ノ鼻という見晴らしの良い岩峰に出る。大台ヶ原や大峰南部の山々が一望できる。この時点ではまだどの山がどこかわかっていなかった。さらにいくと、時折大普賢岳のピークがはっきり見えるようになる。もう少しだ。徐々に高度を上げ、鎖場や梯子が幾つか続く。多少の注意は必要だが、よく整備されているので、大した危険はない。小普賢岳を巻き、急坂をがんばると、尾根に出た。ここは大峯奥駈道である。5分ほど登り、7時49分、大普賢岳に到着。

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       石ノ鼻から大台ヶ原    整備された梯子

山頂には単独の登山者(和佐又ヒュッテから)がひとり。大峰の山々の展望がすばらしく、山上ヶ岳からの稜線、弥山、八経ヶ岳へのルートがはっきり見え、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳あたりも確認できる。正面には迫力の稲村ヶ岳が迫り、シャープな大日山が登頂欲をそそる。稲村ヶ岳の右手奥には、うっすらと大阪の金剛山、葛城山など和泉山脈も見えた。東には大台ヶ原が見える。名のとおり、大きな台のような形をしている。バナナ、おにぎりでエネルギー補給。写真を撮ってゆっくり。単独行者と話をしていると七曜岳まで奥駈道を行き、無双洞経由で和佐又へ周回するルートがあるとのこと。余裕もあったし、引き返すのもどうかなという気がしたので、きまま仙人も予定を変更して七曜岳に向かうことに。

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       山上ヶ岳(左)     稲村ヶ岳

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 弥山、八経ヶ岳
 左手前が七曜岳

 

 

その後、山上ヶ岳から来た年配の単独行者、年配の女性2人組(和佐又ヒュッテから)が到着。入れ替わりで談笑。8時17分山頂発。初めの下りはとても急だ。少し行くと山上ヶ岳からの年配の方に追いつく。人懐っこい方で、何となく話しながらしばらく一緒に行くことに。水太覗は振り返ると大普賢岳も綺麗に見え、東から南への展望がいい。そこへ本宮から奥駈縦走をされてきた単独の登山者が。天候に恵まれ今日が4日目とのこと。明日吉野まで行き、踏破の予定らしい。ここでも3人でいろいろ立ち話が弾む。聞いていて、仙人もいつかは奥駈縦走をしたいと強く思った。順調に行って5日、移動や予備日を考えると最低一週間、できれば+2日くらいの休みが必要だ。なかなか厳しい。

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 水太覗付近からの大普賢岳

 

 

このあたりしばらくは、笹の緩やかな尾根を行く快適な縦走だった。年配の方とはそのあともしばらく話しながら歩いたが、少しペースが遅かったので、休憩のタイミングでお先に行かせてもらった。

長くなったので、後半に続く。。。

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