古人の足跡をたどる、熊野古道(5月2日トレラン記録(後半:小雲取越))
熊野古道トレラン記録の後半、小口から本宮大社までの小雲取越。標高が低いせいか、夏のような暑さで、後半はかなり疲れました。
百間ぐら(百間嵓)からの景色はなかなかでした。
前半の大雲取越はこちら。
小和瀬から小雲取越に
木漏れ日の古道
今回ウェアは上がランニング用Tシャツ(長袖に半袖を重ね着)、下は山用タイツに短パン。トレラン用のモントレイルの靴にトレラン用のザック、水はハイドレーションシステムにスポーツドリンクを2L。装備も雨具も持たず、薄いウィンドブレーカーの上だけ。不要なものは一切持たないで軽量化した。この点は外秩父七峰縦走ハイキング大会の経験が生きている?
あと、ネットでもダウンロードできる案内図(大雲取越、小雲取越)がよくできている。道のわかりづらいところや休憩所などが詳しく書いてあり、わかりやすかった。
小口には売店もあり、水や菓子なども買えそうだったが、順調だったので補給せず。集落を抜ける間におにぎりをひとつパクつく。住民の方に道をたずねると、聞き取りにくい方言で親切に教えてくれた。9時8分、小和瀬の民家の脇から再び登り始める。小雲取越だ。請川まで14キロ、本宮まで18キロだ。
急とはいわないまでも登りが続き、9時を過ぎると日差しも強くなり、本当に暑かった。東側が開けたところでは熊野の深い山が望める。このコースは杉の木に囲まれて展望があまりないので、少しうれしい。尾切地蔵や歌碑が古道らしさを出すが、石畳などは少なく、普通の山道という感じ。古道としては大雲取越の方がいい感じだ。ただアカヤシオ?かと思うがピンクのツツジがきれいだった。時間的にも余裕が出てきたので、登りはすべて歩いた。汗びっしょりになって9時53分、桜茶屋跡到着。立派な休憩用の東屋があり、展望も望める。仙人もひと息入れる。歩きながら口に入れていたゼリー食がなくなったので、二つ目を出す。
歩いてきた大雲取の山々
一旦下り、急な登りを登り返すと桜峠。後で考えると、このあたりが一番きつかったかもしれない。桜峠からまた下る。下りはもったいないと思ってしまうが、緩やかなところはジョグでいく。小口から歩き始めた人や、請川から来た人など、GWのためか、人は少なくない。仙人が走っていると驚いたような顔をする方も多く、ちょっとうれしいというか悪くない。10時27分、順調に石堂茶屋跡到着。ここには水場があり、のどを潤す。小口で水の補給をせず、やや心細いかも?と思っていたので、ひと安心。でも請川まで問題ないと判断し、補給はせずに飲むだけにした。
初めは石段も 賽の河原地蔵 快適にジョグした下り
このあたりからは、コースも比較的楽になる。2組トレランと思われる人達とすれ違う。林道を越えて、しばらく登ると10時54分小雲取越のメインスポットである百間嵓に到着。6,7人の登山者はいたかと思う。たしかにここからの展望はすばらしい。果無山脈、大塔山、野竹法師などの山が見えるのだが、残念ながら仙人には馴染みがないので、その点は惜しい。ここでバナナでエネルギー補給し、他の登山者らとしばし談笑。尚、標識にはないが、この百間嵓から上に登っていくと、如法山へ行けるらしい。
コース中一番のビュースポット
百間嵓からは快適な尾根道を下るのだが、請川まで残り5.5キロほど。見るべきポイントもなく、ジョグの方がかったるくなくて快適なくらいだ。請川が近づいてくると、熊野川や民家が見えてくる。ゴールが近い。元気が出てくる。百間嵓までの往復なのか、家族ずれけっこういた。12時6分、下地橋バス停付近の国道168に出る。少し行くとコンビニがあったので、500mlのお茶を一気飲み。さて、残り4キロをジョグしようかと見るとバスが通りすぐ先のバス停(請川)に止まった。瞬間乗ろうと思って走って飛び乗った。ラッキー!
請川と熊野川
距離的には少し予定より短くなったが、別に国道をジョグしたくもないのでOK。本宮ではまずバスの時間とバス停を確認。上のTシャツだけ着替えてから本宮参拝。時間があったので、旧社地の大斎原も行ってみた。本宮は人も多く、本当に観光地で、きまま仙人は服装からしても浮いていた。居心地よくない。。。あと観光案内書で熊野古道めぐり地図帳(無料)というパンフをもらい、熊野参詣道マップ(100円)を記念に購入。
大斎原 本宮(八咫烏も) 参拝に列も
バスは勝浦行きが2時間近く先なので、新宮行きで帰ることに。1時間弱だが、本宮から乗ったので座れてよかった。この日は請川から乗ると座れなかった。が、新宮からが乗り継ぎがよくない。JRだと1時間待ち。結局30分強待ってバスで那智に向かったが、これが高いうえに遅い。結局JRより10ほど早くついたものの、料金は倍以上。ん~不便だなぁ。。。
那智駅でも20分ほど待ってバスで大門坂駐車場に戻った。充実感・達成感あり、歴史や昔の人の想いに浸り、パワースポットでエネルギーをもらうという大納得のトレランだった。忘れられないいい企画になったと思う。でもさすがに長くて疲れた~
帰りは那智駅に向かう途中の「蓬莱乃湯」(420円、シャンプー・石鹸なし)で汗を流して次の登山口(当初は御在所岳、途中で考え直して大普賢岳)に向かった。
おしまい。
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