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2010年4月 8日 (木)

榛名湖を囲む外輪山一周、榛名山(4月3日山行記録(1))

榛名山とは、榛名湖周辺の山群の総称であり、赤城山、妙義山とともに上毛三山として、有名な名山である。関越道からもその姿を間近に望むことができるので、きまま仙人には気になっていた山のひとつだった。しかし、シンボルともいえる榛名富士は、ロープウェイがあり観光地化されている。また比較的標高差のない山々であることから、登山というには物足らなさそうな感じがしていた。そのため二の足を踏んでいたところはある。

今回のコースは、幾つかのお気軽ハイキングコースをつないで、榛名湖を囲む外輪山をぐるっと一周まわるという、トレイルランニングのコースとして暖めていたものだ。主なピークが7つ(掃部ヶ岳(1449m、かもんがたけ)、氷室山(1240m)、天目山(1303m)、相馬山(1411m)、榛名富士(1391m)、烏帽子ヶ岳(1363m)、鬢櫛山(1350m))あり、GPSでの歩行距離20.3キロ、プロトレックでの総上昇高度(=総下降高度)は1900mという、一日でまわるにはなかなかハードなコースとなった。

コース、及びコースタイムは以下を参照ください。
市営駐車場5:48-硯岩6:10-6:42掃部ヶ岳6:52-天神峠7:26-氷室山7:40-8:00天目山8:12-七曲峠8:26-松之沢峠8:47-磨墨(スルス)峠9:10-9:46相馬山10:09-ヤセオネ峠10:35-榛名富士登山口11:01-榛名富士11:41-12:18元湯12:25-烏帽子ヶ岳12:18-13:31鬢櫛山13:43-14:19市営駐車場

Haruna_map

前日、榛名湖の西側、榛名吾妻荘の南側の市営駐車場に入り、ここを起点とした。理由は体力的や時間的に途中でやめることも考えて、優先度の高いところから回ったということだ。

○4月3日(土)晴れのち曇り

明け方、寒かったせいか早めに目が覚めた。広い駐車場には、まだきまま仙人の車だけである。ちょっとどんよりした感じで、快晴という感じではない。寝ていても寒かったので、起きて準備を始める。防寒に上だけ雨具を着て、予定より少し早い5時48分出発。

昨夜確認してあった榛名吾妻荘の北側の登山口から登りはじめる。道は霜が降りたような感じで、固かったり、ざくっと言う感じだったり。滑るというようほど凍っているわけではないので、歩きにくくはない。木の名前の書いたプレートが付けられている樹木が多い。それぞれ小学校名と生徒名が書かれていた。名前がわかるのはありがたいが、ちょっと多い過ぎないかなぁ? 樹林帯を20分ほど登ると硯岩に出る。硯岩は下から見てもすぐにわかる特徴的な岩の展望台で、榛名湖や榛名富士が一望できるビュースポットだ。残念だったのは、まさに逆光で、榛名富士も真っ黒! 写真だけのためなら、ここは午後あがった方がいいと思われる。

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 硯岩

 

 

 

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 硯岩からの展望
 これから一周する榛名湖

 

 

ところどころ固くなった残雪があるが、歩くのに支障はない。一気に高度を上げ、なだらかになって少し進むと、榛名山の最高峰掃部ヶ岳(1449m)に到着。ピークが少し奥まっていることもあり、山頂から榛名湖は望めないが、南側は開けている。春霞で遠くの山並みまでは見えなかったが、ごつごつした妙義山や白い浅間山の円錐は確認できた。

下りは湖畔の宿公園側に下る急なコースを取る。道が笹で覆われているなど、少し荒れ気味だが、マーキングもしっかりしているし、迷うようなところはない。急な分だけ、トレランには怖いかもしれない。30分もかからずに下り、7時17分「湖畔の宿公園」到着。ここは水飲み場があったので、水補給も可能だ。近くに竹久夢二のアトリエ跡がある。地図を確認して、舗装道を上にとると、ほどなく天神峠に出る。

ここから相馬山を経て、ヤセオネ峠まで「関東ふれあいの道」を進む。ガイドブックにも載っている榛名山で一番のハイキングコースだ。整備された外輪山の尾根をつなぐコースで、常に左手には榛名湖を見下ろしながら歩ける、気持ちのいい道だ。が、木々が邪魔をして、今ひとつすっきりは見えないという不満が残る。階段を登るとまず氷室山(1240m)、少し下って天目山に登り返す。8時ちょうどに天目山(1303m)到着。予定をはるかに上回ったペースなので、ここでザックをおろしてパンをひとつほおばる。

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 氷室山の下り
 木々の間に榛名湖と榛名富士

 

 

天目山からは下りの木の階段が長い。車道を越えるところが七曲峠、2つ目の車道が松之沢峠。空はすっかり青空になっている。日焼け止めを忘れたことを悔やむ。ここからは、やっと榛名富士がきれいに見える。榛名富士のロープウェイの見え方で、かなり東に移動したことがわかる。小さなアップダウンの繰り返しだが、歩きやすい。

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 左奥:掃部ヶ岳
 右:榛名富士

 

 

しばらく行くと磨墨岩(スルス岩)という奇岩にでる。岩に上がるルートもあったがパスした。(後で磨墨峠からこの奇岩を振り返ると、登っておくのだったと少し後悔) さらに行くとこの岩の横部に行人洞という行者が修行した洞穴がある。なかなか面白い。行人洞から少し行くと視界が開けた磨墨峠だ。展望がよく、東屋もあるので、ここで休憩もいいかもしれない。

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 行人洞

 

 

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 磨墨峠、左が磨墨岩

 

 

しばらく進むと、ヤセオネ峠の分岐のところに赤い鳥居があり、ここから相馬山への急登がはじまる。道脇には石碑などがあり、信仰の山の感じが強くなる。鎖場や梯子もあり、急な岩場が続く。大した距離ではないのだが、ここは心臓バクバク本当に厳しかった。9時46分、汗びっしょりになって相馬山山頂到着。山頂には黒髪山神社や石碑石像がある。南側の展望がいいが、春霞で遠望は利かなかった。

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 ここからがきつい

 

 

山頂でおにぎり、パンを食べていると、伊香保側(一応通行禁止だが問題なく通れるらしい)から30代くらいの一人の男性が登ってきた。今日はじめての登山者だ。地元の人のようで、もう何度も来ている方らしい。静かな山歩きはうれしいが、まったく誰にも会わないのもさびしかったので、思わず2人で話し込んでしまった。

相馬山で4座目、山行は後半戦に。。。少々長くなったので、今日はここまで。 続く。。。

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