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2010年4月14日 (水)

時計コレクション (番外9) MUSEE INTERNATIONAL D'HORLOGERIE

今回は、博物館としての紹介とした方がいいのか、本・図録として紹介した方がいいのか悩ましいが、ラ・ショー・ド・フォン(La Chaux-de-Fonds)の国際時計博物館MUSEE INTERNATIONAL D'HORLOGERIE)とその図録を紹介したい。ラ・ショー・ド・フォンはヌーシャテル州にあり、ジラール・ペルゴ、タグ・ホイヤーなどが本社を置く時計産業中心の街である。

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 入口

 

 

最近はパテック・フィリップなど、各メゾンも博物館を作っているし、ラ・ショー・ド・フォンだけでなくル・ロックルなどにも時計博物館があるらしい。その中でも、この博物館はスイス時計産業のひとつの中心地、ラ・ショー・ド・フォンの駅の近くにあり、スイス最大の時計博物館という。きまま仙人は、2000年に某時計雑誌の企画で、ラ・ショー・ド・フォンの時計工房を訪問する機会があり、そのツアーの中で、立ち寄る機会に恵まれた。ただ、実質1時間ほどしか時間がなく、駆け足でまわったに過ぎない。半日、いや丸1日あっても良かったと思う。ちなみにバスで移動したので、アクセスなどはよくわからない。

展示物をゆっくり見れなかったこともあり、図録を買って帰った。価格は良く覚えていないが、日本円で数千円したと思う。残念なのは、その年の夏以降には英語版ができる予定とのことだったが、仙人が訪れた時にはフランス語版しかなく、ほとんど書いてある意味がわからない。まぁ綺麗な写真を見ているだけでも楽しめるのだが、いつかはフランス語を、、、と思ったのは買ったときだけだった。

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 館内の様子

 

 

展示品も非常に多かったので、覚えていないものも多かったが、日時計から教会の塔時計、掛時計、懐中時計、腕時計など膨大な数だった。コレクションは4000点以上といわれ、併設の修復室で常に手入れされているため、全てが今も使える状態で保存されているらしい。ブレゲやジャンリシャール、ペルレなど歴史に名を残す時計師たちが作った当時の時計も展示されている。また比較的新しいものも多く、シェルマンのクォーツ式複雑時計「グランドコンプリケーション」なども展示されていた。

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腕時計ムーブも多数

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  右はキリスト教の問答時計

印象に残っているのは、まず塔時計のムーブ、教会で実際に動いていた大きなものがいくつか展示されていた。オートマタ機構のついているクロック(からくり時計)。さすがに動くところは見られなかったが、珍しいものが一杯あった。エナメル装飾の綺麗な懐中時計。今でこそいろんなところで、見る機会もあったが、当時仙人にとっては非常に新鮮だった。あとホールクロック、掛時計、置時計、懐中時計、腕時計。。。さすがは時計の国スイス、時計の街ラ・ショー・ド・フォンだけのことはある。

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 フランス語でかかれた図録

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  カラー写真を見ているだけでも楽しめる

館内の写真は、スキャナーを出して写真(orネガから)をファイルに取り込めばいいのだが、面倒なのでデジカメで写真を写してみた。綺麗ではないが、雰囲気だけでも感じてもらいたい。

余談だが、お土産にキーホルダを買った。(写真) 何と言うことのない品物だが、ローマ数字の「4」が「Ⅳ」の表記になっている。通常時計では「IIII」表記が普通なので、かなり珍しい。「Ⅳ」の表記も無い訳ではないが、おそらく知らない人が作ったか、単純なミスだろう。本場の時計博物館で、こういうものが売られているのが面白かった。

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 お土産のキーホルダー

 

 

時計好きなら一度は訪れてみたい場所だ。きまま仙人ももう一度ゆっくりと回ってみたい。

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