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2010年4月 7日 (水)

時計コレクション (番外8) 国産時計博物館

今日紹介するのは、国産時計マニアには有名な雑誌ワールドムック27「国産時計博物館」(長谷川雅昭監修/世界の腕時計編集部編) 絶版になって高値が付くようになり、一時復刻増版されたはずだが、最近はまた高値が付くようになっている。(仙人の記憶が正しければ、表紙の博物館の右横ワールドムック27の下に「定価=2000円」が消してあれば復刻版(消費税率が変わり定価が2039円に変わったため)) ヤフオクでも1万円以上、アマゾンでは2万円から!元が2000円の本なので驚きだ。

もちろん「国産時計博物館」という名前だが、博物館ではない。

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国産腕時計を調べるには、メーカーが出していた技術解説書を除くと、ほとんど書籍はなく、番外4で紹介したトンボ本とこのムックは貴重な本といえる。それゆえ、オークションでの高値が付くのだろう。きまま仙人もよく見る本であり、仙人の所有のものは、かなり傷んできた。写真も大きく資料的にも充実しているが(ただしメンズのみ)、トンボ本に比べ、入門書として適していると思う。

94年7月発行。税抜定価1,942円、当時は税込で2,000円だったわけだ。セイコー、シチズン、オリエント、タカノの腕時計が大きな写真付きで紹介されており、メンズの主要モデルはかなり掲載されている。欲を言えば、解説部分に?が付くところが何ヶ所かある点か。きまま仙人は消費税が5%になってから購入したため、表紙の2,000円は黒で塗り潰されている。

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 クロノグラフはもちろん

 

 

 

内容については、目次をあげておきたい。

<目次>
・『国産時計博物館』へようこそ-長谷川雅昭
・世界の頂点を極めたセイコーの機械式時計
・時計産業が取り巻く環境とシチズンの歩み
・「業界の三男坊」オリエントのユニークな試み
・グランドセイコーの神話
・国産機械式時計の変わり種
・時計職人の見たもうひとつの製品史
    -ムーブメントの変遷をたどる
・はかなく消えた時計ブランド・タカノ
・国産時計の熟知人たち
    -国産時計が買える全国アンティークショップ
・最先端技術に見る国産腕時計の現在
・メーカー&ショップリスト

CHAPTER1-戦前モデルと軍用時計
CHAPTER2-スタンダードモデル
CHAPTER3-カレンダーウオッチ
CHAPTER4-クロノグラフ
CHAPTER5-特殊モデル
CHAPTER6-デザインウオッチ
CHAPTER7-クオーツ・電子時計

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      セイコー製品の歴史やGSも

きまま仙人は、監修者の長谷川雅昭氏のことをよく知らない。アンティーク文明洞の店主で、アンティーク時計の草分け的存在で、雑誌などでは何度か拝見させていただいている。が、実際にお会いしたことはないし、アンティーク文明洞のHPは現在はアクセスできないので、お店に行ったこともない。実際掲載の時計の多く、特にカウンタークロノやクラウンクロノは文明洞さんのコレクションだ。

仙人は特にグランドセイコー、クロノグラフ、タカノ、特殊モデルあたりは何度も読んだ。ただ個々の時計の説明は同じような記述が多かったり、Cal.No.(特にA,B)や石数は間違いもある。資料的価値が高い一冊だけに残念ではあるが、まぁ雑誌なので、ご愛嬌とすべきか。

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   タカノ             ユニーク時計

発刊から15年がたとうとしているのに、この本を越えるものが見当たらないのは、逆に残念でもある。

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