中学校での特別講義
出張中なかなかゆっくり振り返る余裕がなかったが、本当に新鮮な貴重な経験だったので、少し書いておきたい。
6日のブログで書いたことの繰り返しになるが、この授業はキャリア教育授業というもので、今回10名の社会人が依頼を受け、中学一年生を対象に、どういう仕事をしているのか?仕事の醍醐味は何か? 中学・高校時代に何をしていたか?今にどうつながっているか? などについて話すというものでした。基本的にボランティアの方々が先生と協力して運営し、講師も手当てはもちろん交通費もでないというものです。
今回の社会10名はというと、企業・団体名を書かないで説明するのは難しい人もいるが、広告代理店勤務、ラジオパーソナリティ、国際協力団体勤務、営業、臨床心理士、格闘家、建築プロデューサー、グラフィックデザイナー、環境関係のNPO?、そしてきまま仙人がITエンジニアという肩書き。
講義は10名づつ30分を2回。最後に全員に対して5分のメッセージ。残念だが最後の5分のメッセージ以外は、他の講師の話は聞けない。今回ボタンティアの方と相談して、ある程度話したい内容、ネタは用意してあったので、あとは生徒の反応を見ながらと思っていた。もともとプレゼンはよくやっているので、うまい下手は別にしても慣れてはいるし、心配はなかった。が、、、、初めにうちの会社の製品を少しデモしたのだが、これは大ウケ、つかみはOK。だが、そのあとまじめには聞いてくれているのだが、リアクションが薄い、いやほとんどない。特に男の子は。質問があるかと聞いても質問してくれない。いやリアクションがないのには本当に困った。特に1回目は。2回目はさすがに少し修正できたかと思うが、それでもやっぱりやりづらかった。後でボランティアの方に聞いたところ、生徒も緊張しているので、講義のときにはああいう感じが多いらしい。
まず30分で中学生に多くのことを伝えるのは難しかった。エンジニアがどういう仕事かということもわからないし、設計とかプログラム何ていう当たり前の言葉も説明がいるようだった。そのあたり何がわかって何を知らないのかが、リアクションが少ないのでわからないのだ。結局仕事の話は、作っているものの説明はわかってもらえたと思うが、それ以上のことはどこまで伝わったか疑問だ。興味を持ってもらえたのはバスケットのこと。やはり自分たちの知っていることだと興味も持ちやすいし、わかりやすいのだろう。
あと意外な反応といえば、今毎日が楽しいか?と聞いたところ、誰も手を上げてくれなかった。もちろん緊張や手を上げる恥ずかしさはあると思うが、中学生1年生の毎日が楽しいと思えていないのはいいのだろうか?きまま仙人の場合、辛いことやいやなこと、(今となっては大した事のない)悩みなどあったが、基本的には学校が好きで、楽しかったと思うのだが。。。
もうひとつ感じたのは(これは他の講師の方も同じ感想の人が多かった。)男女差。まず男子生徒と女子生徒は左右にきれいに分かれて座るし、男の子の方が圧倒的に子供っぽい。社会人から何かを吸収しようなんていう意識・意欲というのも女子の方があった気がする。いい悪いではなく、そういう年頃なんだということを改めて感じた。
最後のメッセージで仙人が話したことを簡単に紹介しておこう。生徒に伝わったかどうかはわからないが、他の講師から印象に残ったと言ってもらえたのはうれしかった。「世の中にはみんなが思っている以上に面白いこと、楽しいことがある。まず好奇心を持つ。基本を大切に。(たとえばバスケットボールを面白いと思うには、パスやドリブルがまったくできないと楽しいと思えないはず) そして、やるからには思い切り。(一生懸命取り組んだ分だけ、得られるものも多い。) そうすると、いつも歩いている道も、きっと違った景色に見えてくるはず!」 中学生だけでなく、目標が持てない人などにも伝えたいことではある。(しかし自分のことは棚に上げて、えらそうな話をしたものだ。。。)
いずれにしてもいい経験だったし、どう伝わったのか伝わらなかったのか、生徒たちの感想が楽しみだ。もう一度機会があれば、もう少し伝わるようにできそうな気がするのだが。。。
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