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2010年3月 1日 (月)

ルノワール ~伝統と革新展観てきました。

先週末「ルノワール ~伝統と革新」展、観てきました。なかなか感想を書く時間がなく、一週間遅れのコメントです。ルノワールは好きで比較的よく見ているので、新鮮味は今ひとつないのですが、いや~思っていた以上によかったです。

このルノワール展は国立新美術館で行われているもの。世界中から85点が集められた。考えてみると、これだけまとめてルノワールを観るのは久しぶりだ。上野のボルゲーゼ美術館展とどちらにしようか?と思ったが、今回はのーんびり気楽に絵画を楽しみたかったので、ルノワール展に。さすがに人も多かったが、並ぶほどのこともなく、人垣で見るのにフラストレーションが溜まるほどの混み方ではなかった。

Renoir  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルノワールときまま仙人の出会い?に少し触れておこう。大学時代、たまたま誘われてルノワール展に行った。そこで、初めて絵画を鑑賞する楽しさ、面白さを知った気がする。「ピアノに寄せて(ピアノをひく2人の少女)」のポスターを買ってきて、部屋に飾っていたことを思い出す。学生時代はそれほど美術館に行ったわけではないが、ルノワールはきっかけをくれた画家であることは間違いない。そういう意味では、少々思い入れのある好きな画家だ。

その後も何度かルノワール展には出かけている。やはり見ていて幸せな気分になれる絵が多いので、気楽に見れるのがいい。きまま仙人は、特に少女の絵が好きだ。まぁ、一番一般受けするたぐい。さすがに後年のデブでお尻の大きすぎる裸婦は、ちとどうかと。。。。ルノワールについては、あまりにも有名なので、今さら表現方法の変遷などについて語るのはやめておく。

今回の展覧会の特徴としては、まず、85点ものルノワールをまとめて見れたことがよかった。そういう点では風景画や装飾画、ギノとの共作の彫刻もそこそこ含まれている。もうひとつポーラ美術館の15点を科学的分析した報告がされていた。X線、赤外線、蛍光赤外線分析により、書き直しや下書きの有無や、使用した絵の具の種類、シルバーホワイト(鉛白)の使い方などがわかったという。これはなかなか面白かった。中でも時期により、エメラルドグリーンとヴィリジャングリーンの2種を使ったり、ヴィリジャンだけだったり。緑の使い方の話は面白かった。以前このブログで、ツタンカーメン王の両親のミイラが特定できた話に触れたが、科学の進歩によって、芸術の世界の分析も進み、新しい事実がわかっていくことは楽しみだし、面白い。いやすごい!

印象に残る絵を何枚かあげるとすると、まぁネットや雑誌で紹介されているものとなるが、「団扇を持つ若い女」、「アンリオ夫人」、「ブージヴァルのダンス」などはやっぱりいい。あと岐阜県立美術館と大原美術館のほとんど同じ構図の2枚「泉」と「泉による女」を比較できるのは面白かった。

まぁそんな感じ(読むところが多いこともあった)で、いつもの仙人のペースよりもゆっくり見てまわったかも。特に目から鱗のような発見や感動があったわけではない。が、ルノワールのように、比較的よく知っていて、ぼーっと眺めてきても何となく幸せになれる展覧会は、楽しくていいと思う。海外や地方で見た有名な作品、以前の展覧会で見たことのある作品などは、古い知り合いに再開したような懐かしさもあった。

もう少し人が少なければ、とは思うが、それでもなかなかいい休日だった。

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