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2010年1月20日 (水)

時計コレクション (52) Seiko Universe (Cal.18A)

今回は初めてレディースを紹介したい。セイコーユニバース(Universe)。

祖母の遺品だが、風防がキズだらけだということもあり、娘(叔母)達もその娘(いとこ)達も使わないからいらないと見向きもしなかった。レディースは正直あまり興味がないが、処分するくらいなら、と残り物は引き取らせてもらった。(実は2本) そのうちの一本がこの時計だが、調べてみると以外にもWGケースだった。

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レディースに関して、特に古いものに関しては、資料が少なく(きまま仙人が持っていないだけではあるが、、、)、詳細に関してはあまりよくわからないというのが実情だ。国産腕時計だとまずはトンボ本を見るが、レディースに関する記述はほとんど無い。仙人が所有するセイコー技術解説資料にも、この時計のムーブメントCal.18Aは記載が無い。先に言っておくが、紹介するだけのネタはあまり無い(かな?)。

まず仙人が驚いたのは、裏蓋を見ると、「K14 WG」の刻印が。「えっ!」、ステンだとばかり思っていたけどホワイトゴールドだ。祖父母も父も既にいない今となっては、どういういきさつで購入(手に入れた)ものかはわからないが、うちの家には似合わない高価なモデルなのではないのだろうか? 良く見ると、ケースもギョーシェのような彫りがあり、なかなか美しい。また風防も円の周囲にカッティングがあり、華やかなデザインになっている。文字盤は白地にアップライドのバーインデックス。これも悪くない作りだ。ブレスがなぜかドイツ製のステンレス仕様なので、これは社外品と見ていいだろう。

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中を見てみると、ムーブメントがまた綺麗。Cal.18A、21石、5.5振動/秒(19,800振動/時)、手巻き、耐震機構付き、秒針はない。亀戸の第二精工舎製。ネットで見つけた資料(昭和32年3月資料)によるとムーブの大きさは13.5mm×3.05mm、耐震機構(ダイヤショック)・保油機構(ダイヤフィックス)も付いている。またゼンマイの持続時間が約45時間と記されている。ゼンマイも小さいのに驚きだ。記述には「量産下に有る時計として、世界一小型のものとなっている。」とも記されている。高級機とはいえないにしても、非常にいいムーブメントのようだ。

SEIKO NEWS(No.42 1961)によると、「国産最小の高級婦人用時計」、「いちばん小さくて、豪華な腕時計」、「国産最高級の婦人用時計」とのコピーが付けられているらしい。

52_seikouniverse_05  

 そこそこ高級品?

 

 

 

1963年5月製。約50年ほど前の時計ということになる。どうしてこんなに風防に傷がついているのかもわからない。キズが思いのほか深く、少し磨いただけでは使えるレベルにはならなかった。ただ、今でもしっかり時を刻んでくれる。交換する風防が見つかれば、ぜひ綺麗にしてあげたい。

今となっては、これ以上のことはなかなかわからないが、きっと祖母の思い出の詰まった一本だったのではないだろうか?

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