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2010年1月 6日 (水)

時計コレクション (51) Seiko Crown (Cal.560)

この時計コレクションも実質2年目に入り、初心に戻って?というわけでもないが、今回はセイコーのクラウンを紹介したい。

この時計は、No.27のマーベルなどと同じく父の遺品のひとつだ。1960年代後半、父が使っていたのを覚えている。

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セイコークラウン、時計に詳しい方なら必ず知っている国産腕時計を代表するモデルである。No.27のマーベルは普及機として大きな役割を果たしたが、クラウンはついに「セイコーも世界水準に達した。」と認められた製品である。マーベルの後、亀戸の第二精工舎により1958年クロノスが誕生。翌1959年、対抗機として諏訪精工舎からクラウンが作られた。そしてさらに翌1960年、セイコーの顔ともいえるグランドセイコーへと受け継がれていく。マーベル⇒クラウン⇒グランドセイコーというセイコー(諏訪精工舎)の中心モデルの一環だ。トンボ本の①クラウンにも、機械式時計の完成した姿の一つと記されている。したがってセイコーを代表する、いや国産腕時計を代表する傑作腕時計のひとつといっていいと思う。

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 シンプルなシルバー文字盤

 

 

この時計は1962年2月製造。50年近く経った今でも、比較的いい状態を保っている。ムーブメントもなかなか綺麗だ。Cal.560 、21石、5振動。ムーブメントには、まだSEIKOSHA(精工舎)と記されている。もちろん手巻き。まだ秒針規正機構はない。

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 状態のいいCal.560

 

 

 

また国産初のクロノグラフ(No.11参照)は、このクラウンをベースにクロノ機構が付加されました。そのためクラウンクロノとも呼ばれる。

マーベルのムーブメント(Cal.No.なし)と比べると、形状や部品配置が非常によく似ていることがわかる。しかし大型化(10型⇒12型)し、石数が増え、安定した耐震機構(ダイヤショック)が付いたなど多々改良がなされている。なかでもインボリュート形という新しい歯形の採用やダイヤフィックスと呼ばれる保油機構など新技術も採用されている。「マーベル」は途中で何度も改良が加えられていったが、「クラウン」は最後まで大きな変更点がないというのも特徴のひとつだ。

シンプルなラウンドケースの中三針。シルバー文字盤で、中心から放射状に薄くヘアラインが入れてある。ドーナツ状に内円を引いたバーインデックスとともに、非常に上品な印象を持つ。針も文字盤に合わせたシルバーカラーです。こういう時計を選んだ父のセンスは、よくわかる。何となく、好みは親子で似るのかもしれないなぁという一本だ。

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 ロゴが特徴的

 

 

No.27のマーベルとともに、父を思い出す形見の時計である。残念ながら、父はグランドセイコーは残してはくれなかった。(グランドセイコーを買うような家ではなかった。) 残念!

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コメント

きまま仙人様
同じクラウン手にいれました。落ち着いた良い文字盤ですね。インデックスが、植字だと思っておりましたので、彫字インデックスである事に気がついた時は、少し驚きました。こらから、大切に使っていきたいと思います。

投稿: takahiro | 2013年9月 9日 (月) 20時35分

takahiro様
コメントありがとうございます。年に一度くらいしか使うことのない時計ですが、やはり思い入れはあります。
お互い大切にしていきましょう。

投稿: きまま仙人 | 2013年9月11日 (水) 23時57分

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