ロートレックコネクション展
昨日のNHKのトップランナーにイラストレーターの中村佑介さんが出ていた。森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」の表紙などインパクトのあるイラストは気にはなっていたが、名前すら知らなかった。が中性的なキャラや芸術的センス、人としての魅力。一気にファンになってしまった。
で、今日はアートに触れたくて、前々から行こうと思っていたBunkamura Museumの「ロートレックコネクション」展に行ってきた。
ちなみにそのあと、病院に先日くも膜下出血で入院した友人を見舞ってきた。まだ意識が戻っていない状態なのだが、顔色もよく、しっかり呼吸もしていて、眠りから覚めると「やぁ久しぶり。」って起き上がりそうな感じで、状況の悪さが信じられないくらいだった。奥さんも子供も悲壮感を表に見せていなかったのが救いだったが、いたたまれない。本当に奇跡を信じたい。
ロートレックコネンクション展はその名のとおり、ロートレックを中心に関係のあった画家達の作品の展覧会だ。フランスのロートレック美術館だけでなく、兵庫県立美術館や川崎市市民ミュージアム、聖徳大学などがロートレックの作品を結構所蔵しているとは意外だった。
全113点、版画やポスターもあるので点数は多い。うち60数点がロートレックの作品だ。これだけまとめてロートレックの作品を見られたのはなかなかよかった。迫力のある油絵が並ぶ展覧会に比べると、ちょっとツー好みというか、一般的には面白みにかける部分もなくはないが、違った意味で面白かった。
有名どころのムーランルージュやディヴァンジャポネのポスターはいろんなところでよく見るものだし、絵の特徴なども知ったものではあるが、それでも大きなポスターを見ると、何度見ても大胆な構図、インパクトのある構成はみごらえがある。一方茶色の厚紙に油彩で書き、塗り残しのあるような作品が数点あったが、こういうものはあまり見たことがなかったので、少し違った一面を見れた気がする。
またポスターや表紙というものを、絵画に匹敵する芸術に高めた功労者達の作品群がまとめて見れたというのも、よくわかってよかったし、ポスターに出てくる人物の写真が数点展示されていたが、モデルの人物がわかるのは楽しかった。
人も人気の展覧会に比べると多くはなく、普通に鑑賞できた。超お勧めまではいかないが、時間があればぜひ訪れて損のない展覧会だと思う。
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