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2009年12月 5日 (土)

ゼロの焦点

帰国便で変な体勢だったのか、若干腰が痛い。軽くジョグしたが、調子は今いちだった。

さて、映画「ゼロの焦点」を見てきた。原作を読んだのは記憶に無いくらい昔だが、松本清張の代表作だし、予告編を見て見たくなってしまった。

何度もTVドラマ(過去にも映画化されているようだが、それは記憶に無い。)化されてもいるし、比較という意味でも楽しみに見た。感想としてはいいところも悪いところもあったが、まぁまぁの出来としておこう。

まずよかったのは、さすがに映画だけあって、金沢や東京の当時の町並みが結構よく映像化されている点だろう。きまま仙人は物語の設定である昭和33年はまだ生まれてもいない。したがって記憶にあるような街ではないのだが、すごくそれらしかった。惜しいのは衣装類がもう少し時代的な”古さ”が出ていればもっとよかったかもしれない。ちょっと俳優・女優陣が現代的にスマートに着こなしすぎ?感があった。まぁこれは致し方ないかも。

ストーリーとしては、時間内に収めるためかやや展開が速く、禎子が犯人にたどり着くまでの論理的根拠にはちょっと疑問を感じる。まぁストーリーは(忘れていた部分は多かったが、)公知なので、ミステリーとしての謎解きよりも、女優陣の競演や登場人物の内面を描くほうが重要視されていたのかもしれない。きまま仙人には違和感のあるところがいくつかあった。

まぁ普通に楽しめたが、友人に薦めるかといわれるとそこまでの作品でも無いかも。まぁ松本清張生誕100年という記念の一本としておこう。

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