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2009年12月 9日 (水)

時計コレクション (48) Baylor Chronograph(Venus210)

今回紹介するのはBaylor(バイラー?)のクロノグラフだ。はっきり言ってきまま仙人もBaylorなんていうブランドはまったく知らなかった。(購入後ヤフオクなどで見ていると、時々登場している。) 

Baylorというブランドについては、あるオークション出展品の説明に「創業は 1924年、USA の大手老舗宝飾店」と記載されていたが、文字盤にはSWISSの文字が入れられている。またHEUERとの関係が深く、ダブルネームもあるとのことだが、仙人はネットでしか見たことが無い。

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ムーブメントはVenus210(ビーナス210)。カム式、キャリングアーム式 5振動、17石、耐震機構付。けっして高級品ではないが、金メッキされた地板やブリッジが美しい。Valjouxに吸収される前のVenus最後期のモデルで、その後Valjoux 7730 7733 7734 へと続く。

もう少し詳しく書くと、Venus210はVenusでもっとも多く作られたクロノグラフムーブVenus188をひと回り小ぶりにしたモデルだ。Venus188はValjouxに吸収され、Valjoux7730として生産される。その後簡略化されたValjoux7733が1974年ロシアにライセンスされPoljot 3133として現在も生産され続けている。クロノグラフの歴史の変遷を垣間見れる感じだ。773xになると、普及機の感じがどんどん強くなってくるが、210は773xに比べると、はるかに美しい。特にこの時計は金メッキされているので、グレードとしては通常のものより、少し上なのかもしれない。この系列はカム形状などよく似てはいるものの、特徴的なカムとブリッジがひと目でそれ(Venus210)と分かるムーブである。地板にはしっかりとVenusの☆の刻印がされている。

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 なかなかきれいなVenus210
 

 

 

ケースはクッション型。ヘアラインがきれいに放射状に引かれていて、いいデザインだと思う。黒文字盤にバーインデックス、白の横2つ目のインダイヤル。スモールセコンドと30分積算計だ。裏蓋ネジ込み式、耐震機構付きなので、たまに会社にも着けていくことがあるくらいだ。文字盤やケースには年代相応の劣化、キズがあるが、それがまたいい味を出している。

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 ヘアラインの入ったクッションケース

 

無名ブランド、さほど人気あるムーブメントでもない、適度な劣化具合。ヤフオクで落札したものだが、非常に安い。仙人は写真で見る限り、ムーブメントがかなりきれいに思えたのと、Venus210も188も所有していなかったので、試しにビットしたところそのまま落札できてしまった。 コストパフォーマンスのいいヴィンテージの一本だと思う。

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 ホイヤーとのダブルネーム
 (仙人の所有物ではない)

 

 

 

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