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2009年12月 2日 (水)

時計コレクション (47) Seiko Chronograph(Cal.6139[フジツボ])

今回紹介するのはセイコーの自動巻クロノグラフ。独特の形から通称「フジツボ」と呼ばれる個性的な一本だ。

今回はほとんど薀蓄をたれることもないので、コンパクトに手抜きさせて(笑)もらいます。

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ムーブメントは19回のセイコー自動巻クロノグラフパルスメーターと同じCal.6139。世界初の自動巻クロノグラフとして1969年に発売された機械だ。諏訪精工舎製、手巻き不可の自動巻。セイコー得意のマジックレバーによる両方向巻上。6振動/秒(21,600振動/時)、17石、ピラーホイール(コラムホイール)、垂直クラッチ式。61系クロのの系列については14回黒ウマの回を参照ください。

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 ムーブはCal.6139

 

 

何と言っても、この時計の面白さはデザインにある。フジツボとは言いえて妙の愛称だと思う。売れたのかどうかはよくわからないが、骨董市でもオークションでも比較的多く出回っていて、価格も手ごろなものが多い。正直インパクトのあるケースは、面白いとは思うが、きまま仙人はカッコいいとは思えない。70年代ならではのデザインという意味では興味深く、是非一本欲しいとは思っていた。

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 この厚み、形状がフジツボ

 

 

 

あとこの時計は文字盤、針、カレンダーの色など多くのバリエーションを見かける。おそらくはかなり他の時計のパーツを流用したもの、いわゆるガッチャが多いように思う。この時計も文字盤とタキメータ部分で劣化の程度が違うなど、ガッチャの可能性が高いと見ている。どれがオリジナルかもよくわからないし、身に着けて使う機会は少ないだろうと考え、外観が比較的きれいな値ごろのものを手に入れた。残念ながらローターにの腐食が目に付くなどムーブメントの状態はよくない。

ウマ」やこの「フジツボ」、あるいはきまま仙人は所有していないが、「ラリーメーター」や「ビッグクロノ」など、この時代の時計は愛称を持つモデルが多い。シチズンでも「パンダ」や「カメレオン」などがある。愛称という点でも70年代の個性的なデザインがしのばれる。

47_seikofujitsubo_03  

 

 裏蓋

 

 

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