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2009年11月22日 (日)

THIS IS IT

朝起きたら降ってない。昨日の疲労抜きを兼ねて軽くジョグ。ところが走り始めてしばらくすると雨。いや寒かった~

さて、今日は出かけたいと思っていたのだが、天気が悪かったので「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を見てきた。熱烈なマイケルファンではないにしても、学生時代や社会人になった頃はよく聞いたアーティストだ。おそらく亡くならなかったら、こういう映画ができても見に行くこともなかったと思うが、やはり偉大なエンターテイナーの最後の姿だと思うと見ておきたかった。

内容は普通にロンドン公演のオーディションやリハーサルなどのメイキング映像とダンサーやコーラス、ミュージシャン、スタッフなどのコメントだが、ロンドン公演の内容が伺える本当に貴重な映像だと思う。今となってはマイケルの遺作と捉えても遜色ないような、見る価値ある映像だった。特にファンには堪らないだろう。映画の終わりで拍手が起こるのも判る気がする。

きまま仙人が昔よく聞いたのは「OFF THE WALL」とか「BAD」。あと「Thriller」のPVでは度肝を抜かれ、「We Are The World」のビデオを初めて見たときは感動した記憶が残っている。「OFF THE WALL」「We Are The World」はレコードだったので、多分処分してしまったが、「BAD」はおそらく残っていると思うのだが。

今回の映像を見て、まず驚くのが50歳とは思えない、また久しく大掛かりなコンサートをやっていなかったとは思えないマイケルのパフォーマンスのすばらしさだ。ダンスのキレは、まったく衰えがないばかりか、若いダンサー達の間に入ってもその存在感たるやオーラを感じる。歌も衰えていない。(もちろんリハなので、ちゃんと声を出していないところや編集の関係でレコーディング時か何かの録音を当てていると思われるところはある。) 顔のアップとかがなければ、若い頃のマイケルそのものだった。正直オヤジくささが出てきているだろうと思いきや、、、若い。偶然19日のブログにも書いたが、50代について大学時代の同期たちと話題になった後だけに、力をもらえたすばらしいパフォーマンスの連続だった。特にダンスは今もってすごい。

最近はコンサートなんか行くこともなくなったが、ロンドン公演は実現しなかったのが本当に残念と思わせる内容だった。映像や舞台装置も1曲1曲凝った作りになっていて、マイケルの感性で間や動きが出来上がっていく。その間のやり取りというかマイケルのコメントがいい。かなり多くのタイミング(キュー)をマイケルが出すのがよくわかった。マイケルという偉大なエンターテイナーをみんながリスペクトして、彼の感性や思想に同期を取って舞台が作られ、動いていくという感じだ。

またマイケルはメッセージを伝えようとする気持ちが本当に強いアーティストだと再認識した。曲もそうだし、ちょっとしたコメント、たとえば映画の中ではスタッフへの全員への挨拶でのひと言などに、愛やチャレンジや信頼、自信を湧き出させるようなコメントが含まれている。人種差別、環境問題、エイズなどなど彼が取り上げた問題も数多い。

ひとつ改善して欲しいのは、いくつかの歌の歌詞は訳をつけて欲しかった。たとえばマイケルが自然に敬意を払い環境破壊を憂いたコメントを言った後、だからこの曲を作った、、、といって曲に入る。歌詞をもう少しちゃんと知りたかった。残念ながら仙人の英語力では、わからない部分の方が多い。

マイケル・ジャクソンは、私生活では何か変じゃないの?という部分は多いし、整形に関しては見苦しさすら感じていた。しかし、それらがどうであれ、彼がとてつもなく偉大なアーティストであり、エンターテイナーであり先駆者であったという事実、世界中の多くの人に影響を与えていたという事実を、改めて認識させてくれる映画だった。

マイケルよ永久に。マイケル・ジャクソンに乾杯!

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