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2009年10月 3日 (土)

スリリングな岩稜歩き、西穂奥穂縦走(9月19-21日山行記録(6))

9月19-21日の山行記録その6

穂高岳山荘~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢ヒュッテ跡~上高地

穂高岳山荘から上高地への下山。日の出前に奥穂に登り、山頂でご来光。昨日歩いた稜線を横から見ながら、長ーい道を下山。

山行記録その1はこちら
山行記録その2はこちら
山行記録その3はこちら
山行記録その4はこちら
山行記録その5はこちら

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 吊尾根からのジャンダルム

 

 

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 吊尾根からの常念岳
 既に紅葉も。

 

 

○9月21日(月)
隣に寝ていたYさんは予定通り3時起床。空いた場所を使って布団を畳んで仙人も後を追った。まずトイレ、その後外に出て天気を確認。今日も満天の星!オリオンがきれいに見える。風も気になるほどではない。Yさんと一緒に朝食。仙人はスープを沸かしてパンを頬張る。時間があったのでさらにコーヒーも。Yさんと惜別の別れを告げ、4時30分奥穂を目指す。Yさんは結局北穂に向かった。そこで体調を見て、槍まで行くか決めるらしい。西穂から槍まで一回の山行でいくのは、なかなかタフだと思う。

取り付きのところは、ヘッ電で登るのは少し気を使うが、ある程度上がるとルートは暗くても問題ない。快調に高度をあげ、5時5分奥穂山頂到着。山頂には既に3人ほど先客が。社のある方(展望表示盤でない方)の東側に陣取って、日の出を待つ。面倒くさくってカッパを出さなかったのは、寒くて失敗だった。少々侮りすぎた。奥穂まで来たことで、あとは下るだけ、気分的にも今日は余裕がある。次第に空の色は赤みを帯びだして、何ともいえない色になる。日が出る直前の空の色も美しい。南アルプスと富士山が東山魁夷の幻想的な絵のように浮かぶ。5時37分?頃、浅間山の右側の雲海から徐々に日が顔を出す。神々しい!どんどん太陽は大きくなり、あっという間に丸い大きな太陽になった。いつもより幾分大きく感じる。槍やジャンダルムが赤みを帯びてくる。モルゲンロートには違いないのだが、色づき方は少し足りないかも? 360度の大展望を満喫!四阿山の左あたりにも山々が見える。

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 日の出前の富士と南ア

 

 

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 浅間の右から昇る朝日
 左の影は常念岳

 

 

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 モルゲンロートの槍ヶ岳
 奥穂山頂から

 

 

もっとゆっくりしたかったが、6時近くになると山頂は混み合ってきた。結構うるさいので、予定より早いが出ることにした。前穂に向けて吊り尾根を行く。角度が変わるので、ジャンダルムやロバの耳が形を変えて見える。前回吊り尾根、重太郎新道を下ったときは、ガスがかかってしまい、展望はほとんどなかった。(変わりに雷鳥の親子に会ったが。) 今回は展望最高!

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 吊尾根からの西穂、間ノ岳
 昨日歩いた稜線

 

 

のんびりと吊り尾根を歩き、紀美子平にザックをおいて、前穂へ。やはりウェストバックにペットボトルを入れて登る。カラミなので一気に登った。何とわずか19分で山頂へ! 昨日歩いた稜線を横から見るような感じなので、感慨深い。やはりアップダウンはなかなかのものだ。山頂では奥穂側まで行って迫力の風景も撮りまくる。と、北尾根から2人組みの登頂者が。一人は20代前半か?すごく元気な若者だった。挨拶をして、北尾根のことなどいろいろ教えてもらう。西穂奥穂の縦走で味をしめたわけではないが、ザイルをつないで登るようなバリエーションルートも機会があれば挑戦してみたいなぁなんて色気が。

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 前穂からのジャンダルム

 

 

 

もっとゆっくりしたい気もあったが、8時下山開始。紀美子平までは渋滞があったり、登りに道を譲ったりで、結局登りよりも時間がかかってしまった。紀美子平からはひたすら下る。天気が良すぎて本当に暑かった。それでも快調に10時前には岳沢ヒュッテ跡到着。前回来たときは、まだ岳沢ヒュッテが営業していたので、景色の違いに何ともいえない感慨が。ミニアンパン2つでエネルギー補給。隣で休憩していた若者2人と談笑。知っている岳沢ヒュッテの話(と言っても仙人も泊まったことは無い)をしてあげた。

2人と別れ、再び上高地を目指す。木々の日陰になることも多く、少し涼しくなってくる。最後は何も考えずにひたすら歩いていた。上高地に入るとやはり観光地。居心地が悪い中、11時30分河童橋到着。穂高の稜線を見上げると、あそこを歩いたんだなぁと何ともいえない感じだった。ともかく、無事上高地に下山してほっとしたと同時に、ひとつのことを終えた確かな達成感があった。

おしまい。。。6回にもわたりお付き合いいただき感謝、感謝。

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コメント

この土日、涸沢に行っててブログが見れませんでした。
こうしてみると西穂~奥穂も噂通り手ごわそうですね。
私はほとんど槍か穂高専門に近いので、いずれチャレンジしてみたいと思います。

PS 数日後に涸沢の山行記録、アップします。

投稿: ビモータ | 2009年10月 5日 (月) 15時18分

涸沢ですか、ブログチェックしておきますね。

このルートは基本の三点支持ができれば、あとは天気、体力、注意力でクリアできます。
おそらく北鎌に比べればスキル的には恐るるに足らずだと思いますよ。いいコースなのでぜひ一度行ってみてください。

投稿: きまま仙人 | 2009年10月 5日 (月) 18時11分

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