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2009年10月21日 (水)

日本三大急登、黒戸尾根から甲斐駒(10月10-11日山行記録(3))

黒戸尾根山行記録の第三回(最終回)。甲斐駒ヶ岳から栗沢山をまわり北沢峠まで。途中、道を間違える大チョンボ。バ、バスが、、、、

黒戸尾根山行記録その1はこちら
黒戸尾根山行記録その2はこちら

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 鳳凰三山の後ろに富士

 

 

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 甲斐駒と摩利支天

 

 

 

※時計コレクションは明日の木曜日にアップさせてもらいたいと思います。m(_ _)m

甲斐駒山頂からは360度の大展望。北から八ヶ岳、秩父の山々、鳳凰三山、重なるように上に富士山。早川尾根からアサヨ峰、栗沢山、その間、南側奥には南アの主稜線 北岳、間ノ岳、悪沢岳、奥に赤石岳、その前に塩見岳。さらに仙丈岳、恵那山、中央アルプス、奥に御嶽、乗鞍岳、北アルプス南部の山々へと続く。白く雪をまとった槍や穂高、大キレット、笠ヶ岳なども肉眼で確認できた。さらに入笠山や美ヶ原、霧ヶ峰と。。。もう最高。計画では摩利支天を回って、と思っていたが、昨夜小屋で話題になっていたこともあり、予定を変更して栗沢山を回ることにした。摩利支天は前回登っているし、早川尾根側から甲斐駒を見たい!と栗沢山を見てすごく思った。

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 仙丈岳と恵那山       摩利支天    中央アルプスと御嶽 

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 南ア主峰
 北岳、間ノ岳、
 悪沢岳、奥に赤石岳、
 塩見岳

 

8時11分山頂発。下りは快適だ。甲斐駒の北沢峠側の斜面は岩と砂の庭園のようで白い。黒戸尾根側とはまったく異なった景観だ。が、こちらは人が多い。またちょっとした岩場なのにかなり渋滞しているところがある。団体さんや経験の少ないと思われる人は、道の譲り方を知らなかったりまずかったり。中途半端なところで大勢が立ち止まるからどちらも動きづらく糞詰まり状態。想定以上に時間がかかった。いやまいった。六合石を越え、駒津峰から仙水峠へ下る。この下りは結構長い。足につりそうな感覚が、、、ヤバイ。2,264mの仙水峠から2,714mの栗沢山までは450mを登り返す。コースタイム1時間半。足には明らかに昨日からの疲労が溜まり、この登りは辛かった。また10月だというのに暑い。しかし高度はぐんぐん上がっていく。あんなに高く見えていた駒津峰(2,752m)が徐々に肩を並べるようになっていく。見上げていた甲斐駒や摩利支天も視線が近くなってくる。ゆっくり上がりたい気持ちもあったが、バスの時間にもそれほど余裕はないので一気に登った。汗びっしょりになって10時51分 栗沢山到着。

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 南西側の白い斜面    六丈岩と駒津峰   甲斐駒と摩利支天

栗沢山は無名だが、いい展望台だ。ここからの甲斐駒もまたいい。八ヶ岳こそ見えないが南アルプスの峰々をぐるっと見渡せる。しかも甲斐駒に比べて静かで落ち着ける。仙人は早川尾根は歩いたことがないが、なかなか楽しそうなルートだ。ぜひ一度鳳凰まで歩いてみたい。景色を堪能しながら、おにぎり、バナナでエネルギー補給。もう少しゆっくりしたかったが、12時55分のバスに間に合うように、11時22分栗沢山に別れを告げた。

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  栗沢山登りから    栗沢山からの仙丈  早川尾根(アサヨ峰)

コースタイム1時間20分、余裕のはずだった。栗沢山から北沢峠への道は、上部は高度感のある長めのいい尾根で、気持ちがいい。が、すぐに樹林帯に入ってしまい展望はなくなる。登山道自体はよく整備されていて歩きやすい。快調に下り、12時18分河原に到着。ここで仙人大チョンボ! 時計の高度計では既に2,000mを切っており、少し登り返すのかな?っという先入観。また最後は右に曲がって北沢峠(実際は林道に出てから右)という思い込みから、川沿いの登山道を右に登り始めた。今思うと気が付かないといけないポイントはいくつかあったが、時間的にも余裕があると気が抜けたか。10分あまり歩いて何か変だぞ?道は細く険しくなっていく感じが、、、ま、ま、まさか! 地図を出して確認。血の気が引いていく。通りかかった登山者に確認。「こっちは仙水小屋に行きますよ。」 道を間違えた。時計を見ると12時36分、あと19分しかない。読者の方々はまだ昼過ぎだし、次のバスでいいじゃない?と思うかもしれないが、次のバスは15時30分。2時間半も北沢峠で待たないといけないのだ。正直この時点ではダメだと思った。が、まだ可能性は残っているかも?と思いここから走った。つりそうな足を気にしている余裕もなく。こういうとき諦め悪いんですよね。そのうちテント場が見え「よしっ!」上り坂が辛い。林道に出てあともう少しだ。が、時間が迫る。すると前からバスが、、、でもここは案外冷静だった。まだ55分には早いはず。(何と言っても仙人のプロトレックは電波時計だから正確。) ということはバスは1台ではないはず。すれ違い時に覗くと確かに満員。がんばって走る。ここは精神的にもきつかった。やっと正面にバスと建屋が見えた。乗り込もうとしているお客さんも見えた。いけるっ! 仙人ここは恥も外聞もなく手を振って声を上げて「乗りま~す。」いや待ってくれました。ちょうど1席補助席が残っていたのもラッキーでした。12時54分北沢峠着。バスに乗るとき、係りの人は笑いながら「30秒前定刻発車です。」と。汗だくの仙人、ほんとにほっとしました。最後まで諦めてはいけませんね。

予定通り広河原で甲府行きのバスに乗り換える。顔を洗ってさっぱりする余裕もありました。甲府までは約2時間かかるので、その間にブログに初めて携帯からアップ。日野春からタクシーに乗るのなら早いのですが、バスとの料金差は約3,000円。日野春に行っても何もないので、まず甲府で食事。甲府からJRで日野春で降りるが、予想通り何も無い。ただ甲斐駒、黒戸尾根らしきものが目の前に見える。金曜は夜着だったので、山の姿は見ていない。あそこを登ったのかなぁ、と少し感慨が。20分ほどバスを待って横手へ向かう。お客さんは仙人をいれてたった3人。運転手さんに横手の駒ヶ岳神社に行きたいのだが、どこでおりたらいいか聞いたところ、乗客の一人のおじいさんが話しかけてきてくれた。おじいさんが降りるまで談笑。いや暖かいふれあいでした。念のため見えていた山を確認。甲斐駒はさすがに合っていました。左の大きな山は鳳凰山でした。たしかにオベリスクが確認できました。その間が早川尾根で高いのがアサヨ峰とのこと。角度が変わるとこう見えるんだってちょっと新鮮。バスはかなり速かったです。ちょっと怖いくらい。このバスはバス停でなくても降りられるバスなのも意外でした。駒ヶ岳神社最寄の横手には時刻表の3分前に到着。ぎりぎりに来る乗る人がいたらどうするんだろう。北沢峠でぎりぎりバスに乗っただけにちょっと心配。あたりはもう暗くなってきていました。約2キロの道を歩き、何とかヘッ電をださずに5時43分横手駒ヶ岳神社の駐車場に到着。いや次回来ることがあったら迷わずタクシーを使おう。。。

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 横手からの甲斐駒と
 
黒戸尾根

 

 

帰路、むかわの湯で汗を流し、渋滞を少しでも避けるため、休憩室でのんびりしてから遅く出発。それでもやっぱり渋滞。むかわの湯は受付で「インターネットを見ました。」というと100円割引となり600円。夜の露天風呂はなかなかいい感じでした。その他打たせ湯や寝湯、ヒノキ湯、サウナまで。時間制限もないのでゆっくりできました。 道を間違えたのはやってはいけない大チョンボでしたが、結果的には事なきを得、本当に印象深い山行になりました。期待した紅葉はそれほどでもなかったですが、懸案の黒戸尾根の制覇、甲斐駒や栗沢山からの大展望、ご来光と大満足の秋の連休でした。今年はこれで高山は終了です。最後にいい山行で締めくくれ大満足でした。

おしまい。

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