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2009年7月14日 (火)

ガスと小雨の奥白根山(7月4日山行記録)

土曜日に強行した奥白根山の山行記録をアップしたい。改めて説明する必要もないが、奥白根山は深田百名山のひとつで、男体山と並ぶ日光の名峰だ。標高も関東以北の最高峰(2578m)である。残雪が最後まで残り、白い山であることから、この名が付いたとされる。

コースは、菅沼駐車場6:47-8:30弥陀ヶ池8:40-9:26奥白根山9:58-避難小屋10:44-10:58五色沼11:34-五色山12:17-国境平12:44-金精山13:03-金精峠13:48-14:38菅沼駐車場。菅沼からぐるっと一周まわる周回コースをとった。

12年ぶり3度目の登頂となる。

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 五色山付近からの
 避難小屋と五色沼

 

 

前日天気予報を見比べて、奥白根に決めた。何とか歩ける天気・状況だろうという見込みと、行きたい度(場所としての行きたい優先度)?、ギブアップ時に温泉など遊んで帰る潰しの効く度?などを総合して決定。いろは坂を含め、夜移動の方が楽だと思い、11時過ぎ(もう半くらいだったかも)に自宅発。順調に2時頃には菅沼に到着。菅沼には以前無かったりっぱな駐車場ができていた。憂鬱な雨音を聞きながら、平らな駐車場で朝まで仮眠。(本来の菅沼の駐車場は斜めの場所なので、やや寝にくい。)

朝何時頃だったろう?遅くとも4時には目が覚めていた。まだ雨はそこそこ降っていた。天気予報でも6時までの降水確率は高かった。午後に向けて回復する予報(夕方はまた雨)なのだが、、、急ぐこともないし、5時半過ぎまでは雨音を気にしながらうとうととしていた。

5時半過ぎに起床。朝食をとりながら様子を見る。何とか歩けそう。2組(2台)ほど先に出発していたようだ。上下雨具をつけて、予定より少し遅らせて、6時47分小雨の中出発。ほどなく樹林帯に入るし、雨はほとんど気にせず歩けるようにはなった。

そこそこの急登を快調に進む。雨に濡れてややガスっぽい中、苔むした感じがいい。雨なりのいい雰囲気がある。途中シロバナヘビイチゴがたくさん咲いている。あとコイワカガミがかわいいピンクの花をつけている。途中子供2人とお母さんの親子連れを抜く。ポンチョなど装備、歩き方を見て少し心配になるが、挨拶だけしてスルー。無事登頂したのだろうか? その後途中からどうもおなかの調子が。。。弥陀ヶ池まで行ってしまうと場所が探しづらいと思い、樹林帯を抜ける前に大キジ。いや~すっきり!以降は快調でした。

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 ガス立ち込める弥陀ヶ池

 

 

ほどなく8時30分弥陀ヶ池到着。誰もいない。ガスがかかり雰囲気はいいのだが、奥白根もガスの中で少しさびしい。周辺はなかなかのお花畑だ。チングルマ、コイワカガミ、ちょっとわからない白い花や黄色い花が。ここから山頂までが登りの本番だ。以前より道が広くなり、整備されたように思うのは気のせいか?まったく景色は見えない。プロトレックの標高と時間を頼りに進み具合を把握。ガスで先が見えない中、大きな岩のある急斜面を登りつめると9時26分快調に奥白根山山頂に立つ。ここも誰もいない。残念ながら展望はまったく無かった。まぁ出るときから覚悟していたので仕方ない。

バナナなどで少し腹ごしらえをして奥白根神社?の手入されている感じのない祠に手を合わせて下りに入る。雨はすっかり上がり、歩く上では気持ちがいい。ザレ場の急斜面をゆっくり下る。あった!コマクサだ。よく見るとその周辺は結構咲いていた。ここは有名なコマクサの群生地だが、こういうガスのかかった天気だと、気をつけていないと見過ごしてしまいそうだ。イワヒゲ、コケモモ、コメバツガザクラなども咲いている。

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 コマクサ

 

 

赤い屋根の非難小屋を越えてしばらく下ると五色沼だ。奥白根や山の稜線部分がガスで見えないのは残念だが、空も少し明るくなってきて、エメラルドグリーンの沼が美しい。山肌も濃い緑と明るい黄緑のまだらがいい。おにぎりを食べて少々のーんびり。すると、鹿がいる。そーっと近づいてみる。音を立てると、こちらを警戒するように見ているが、逃げはしない。2、3mくらいの距離で写真を撮らせてもらってきた。まだ小鹿でかわいい。

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 エメラルドグリーンの五色沼

 

 

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 小鹿

 

 

五色沼からは五色山に登り返し、尾根を金精峠に向かって進む。途中、金精山山頂付近に「亀裂」があるので注意という看板が。通れないということではなかったので、少し不安であるが進んだ。7月になってもまだ桜が咲いているものがある。意外と花期は長い。順調に国境平を越えて金精山山頂へ。数人のパーティが先に休んでいた。この周りも花がきれい。ツマトリソウ、キバナシャクナゲ、あとはウラジロヨウラクのような(花の形がちょっと違うんだなぁ???)赤紫の花の木など。

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 五色山へ笹の尾根を行く

 

 

しばらく行くと、はしご(これがなかなか不安定)、ロープ(鎖でないところが不安)の危険ヶ所を下る。「亀裂」というには???が付くが、危険ヶ所であることは間違いない。慎重に確実に下る。安全に通過すれば何ということはなかった。この周辺、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、コイワカガミなどがきれいに咲いている。展望は無くても楽しみはある。「亀裂」を越えてしばらく行くと、13時48分祠のある金精峠到着。湯元、湯ノ湖が眼下に見える。うっすらと男体山も確認できた。北東の温泉岳は山頂がガスでかくれているものの、激しく崩落した山肌を見せていた。なかなか迫力ある景観だ。

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 「亀裂」付近、確かに少しだけ危険

 

 

 

 

ここからは下るだけ。最後の最後で木の橋のようなところでつるっと滑って転びそうになったが、14時38分、無事菅沼に到着。天気の割には、本当に楽しい静かな山旅を味わえた。来てよかったと思った。

帰路、やしおの湯(500円)で汗を流し、宇都宮で餃子を食べて帰った。おなか一杯で大満足のながーい一日だった。

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