時計コレクション (30) Roger Dubuis Sympathie Chronograph(RD56) Part2
この時計は、オールドロジェといわれるような、比較的初期のモデル。何といってもインパクトのあるシンパシーケースが特徴だ。シンパシーケースとはロジェのオリジナルなわけではなくて、実は昔からロンジンなどに少数存在する。四角(スクウェア)と丸(ラウンド)が共鳴した形で、独特の滑らかな曲線を持つ。
最高の仕上げが美しい!
現行のロジェのシンパシーケースに比べると、「迫力に欠ける、オリジナリティがない。」という人もおられると思うが、きまま仙人は初期のシンパシーケースの方が気品ある色気のようなものを感じて好きだ。特にこのモデルは風防もシンパシー型をしており、製作的にも手間がかかっているはずである。後のデカ厚になってからのシンパシーの風防・文字盤は実はラウンドのものしかない。
サイズは37mmで、ワイシャツの袖に入ってくれる。袖口からチラッと除く黒ピン(黒文字盤、PGケース)のシンパシーは、やっぱり存在感があり色っぽい。(とは酔いすぎか???) 文字盤は(エナメルかラッカー系か不明?ですが、)クラシックな感じで、ケースと合わせたピンクゴールドの針と数字・目盛り(プリント)となっています。タキメータにレイルウェイの目盛り、ブレゲ文字とこれもクラシック。ケースに合わせて歪ませたタキメータの数字がユニークでいい感じです。これも文字盤そのものがシンパシー型なのが利いています。
ゴールドケースなので、やはりはめた感じはずっしりと重い。とはいえ重い分だけ使用時も適度な存在感があるのはイヤではない。もともとは普通の尾錠だったが、落下や盗難防止もあるので、デュプロインに交換している。が、、、純正だとそれだけでうん十万!さすがに裏側だし机に当たったりするのでメッキ品で代用。ちょっと貧乏くさくてイヤではあるのだが。
ムーブメント、RD56はパテックなどと同じレマニアのCH27をベースにチューンナップしている。21石、5振動/秒(18,000振動/時)、18KRG スワンネック、PWカバーなどパテックを意識した?高級仕様といえる。クラシックとモダンの融合した高級感あるモデルだ。細部までじっくり見ると、惚れ惚れするような美しさがある。当然手巻きなので、裏スケからきれいな仕上がりのムーブメントがばっちり見える?のだが、ガラスに”R”マークが線刻されており、やや見づらい。仙人としては”R”マークはいらないのでは?と思ってしまう。
Rマークの線刻は不要?
この時計は実はいろんな時計雑誌に載っている。この時計の写真がだ。それは代理店(当時はシーベル)がプレス用に使っていたものを、新古品として格安で譲ってもらったからだ。この時計と同じものを古い時計雑誌で見かけたら、、、それはこの時計かも?知れない。それでも仙人のコレクションの中では別格で高かった1本だ。
この時計の登板シーンとしては、①時計がらみのオフ会、時計仲間と会う時、②高級時計店に行くとき、③この時計が似合うイベントなどのとき。実は③は非常に稀。なかなかこういう時計が似合うシチュエーションが少ないのがもったいない。一方②の時計店での対応は、本当に扱いが違う。特にカタログをもらいたいときは絶大な力を発揮する。いやな顔ひとつせずカタログを持ってきてくれる。高級時計を買う可能性があるという目で見てもらえるのだ。もちろん、当分この手の時計を買う予定はないが、、、、
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コメント
ロジェ・デュブイはこのテのオールド・ロジェか、あるいは最新のRD78あたりのが個人的には好きです。
要は複雑系のムーブメントですね。
シイベルのファミセで叩き売られていましたが、マッチモアなどの四角い時計しか残っていませんでした・・・
きっともう一生買えることはないでしょう・・・
にしても週末、全然晴れませんね・・・
いつになったら私も北アに行けることやら・・・
投稿: ビモータ | 2009年7月29日 (水) 22時42分
たしかに最新の複雑系ムーブは面白いですね。デザインはともかく。ただちょっと出が出る値段では。。。
一方、天気はどうなっちゃってるんでしょう?夏休みに山に行けなかったのは、ホント久しぶりです。期待は9月の5連休かな。
投稿: きまま仙人 | 2009年8月 2日 (日) 21時12分