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2009年6月23日 (火)

大竹工房訪問の巻 その2

今回は少し大竹さんの作品(家具)を紹介します。

大竹さんの家具といえば、やはり椅子がまず頭に浮かぶ。(もっとも残念ながら机などは、大きいこともあり、実物を数点しか見たことが無い。。。) 特にきまま仙人が気に入っているのはキャットと名づけられた椅子だ。

出来上がるまでの、細かなストーリはぜひホームページの「作品のページ」や「木と木工のお話」を見ていただきたい。ちょっと引用させてもらうと。。。

「全体のデザインとしては、ストレッチャー(脚を接続する部材)を省略して、スッキリとした形にしているのがポイントです。
ストレッチャーを省略する代わりに、アームで強度をもたせています。
部材の接合部は、ガッチリと「ほぞ」で組んでいますので、たいへん丈夫です。 」

とのこと。たしかに4本の足がすっと伸びていて、下回りはすごくスッキリ。足首がキュッと締まった女の娘のよう、、、とでもいいましょうか。背もたれが猫の耳のように、ちょっと尖っているのがかわいくて特徴的。そして、なんといっても肘掛部の滑らかな曲面がすごくいい。本当に滑らかで、接いだとは思えない。座って触っていると本当に落ち着くというか、木という素材の暖かさややわらかさ、温もりのようなものが感じられます。大竹さんのまじめさ(お酒を飲まなければ!)や丁寧さ、人柄が伝わってくる仕上がりです。なんでも鑑定団の中島さん風にいうと、まさに「いい仕事してますねぇ~」だ。

あと座面のペーパーコードという紙ひもで編まれているのもいいと思う。木よりもさらに柔らかで、心地いい。大竹さんのお宅でずっと使われているものを見せてもらったが、色も使い込んだ色になっていて味があった。もちろん緩んだりはしていない。

なかなかいいものだからといって、ぱっと買える価格ではないが、一生ものの椅子と考えれば十分その価値はあるのだろう。

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