« 時計コレクション (22) Nomos Sundial | トップページ | ヤシオ(ツツジ)を訪ねて、袈裟丸山(5月23日山行記録)-後半 »

2009年5月28日 (木)

ヤシオ(ツツジ)を訪ねて、袈裟丸山(5月23日山行記録)-前半

先週末23日、足尾の袈裟丸山に登ってきた。足尾って日光の方の足尾、そう足尾銅山の足尾です。本当はもう一週前に行きたかったんだけど、天気予報もいまいちだったので、スライド。今回も午前中は曇りかな?という予報だったが、雨は大丈夫そうだったので、決行した。

袈裟丸山は群馬県と栃木県の県境にあり、三百名山に選ばれている。が、実際登ってみるとなかなかの山塊で、もう少しメジャーでもいいかなと思ったくらいだ。袈裟丸山とは全部で8つくらいの峰を持つ山塊の総称だが、最もよく登られているのが前袈裟山、最高峰は奥袈裟山の少し北側の1961m峰(無名峰)、地図上では後袈裟山を袈裟山としているものが多い(例:下の地図参照)。

予想通り初めは曇りだったが、しだいに晴れ、暑い一日になった。それでも期待以上の楽しい山行になった。

塔ノ沢登山口5:52-寝釈迦6:39-賽ノ河原7:31-小丸山(小袈裟)8:15-前袈裟山9:11-後袈裟山9:47-9:25前袈裟山9:45-賽ノ河原12:00-寝釈迦12:31-13:12登山口

Kesamaru_map  

 

 Forerunner305とカシミールで作成

 

 

 

前日22日金曜、9時くらいには出発し、伊香保ICから122号で草木湖を越えた沢入(そおり)から林道に入る。標識もあるので、問題はない。ただこの林道は車高が低いと下をこするかも知れない。1時くらいに塔ノ沢登山口の駐車場に着いた。着いたときは満天の星がきれいだったが、眠る頃には星の姿は隠れてしまっていた z z z z

朝、4時半くらいに周りの音で目が覚める。既に2台の車の人が、話しながら準備をしている。後で聞いた話だが、釣りに来ていた人達で、ヤマメが釣れるらしい。朝っぱらから迷惑だなぁと思いつつ寝ようとするが、さすがに寝られない。結局予定より1時間早かったが、5時くらいに起床。軽く朝食をとって、準備をして5時52分出発。

今回実はうれしい新兵器がある。新しく軽登山靴を買ったのだ。スカルパのゼログラビティー10GTX(Scarpa Zerogravity 10GTX)。今まで使っていたアゾロがへたってきたので、同じようなものを買うつもりだったが、キャンパス地のものはどうも柔らかすぎて、ヌバックレザーのこのモデルが少し重いだけだったので、これに決めてしまった。この靴の仕様レポートはこの記録とは別に別途書きたい。

しばらく林道のような感じだが、すぐに沢沿いの山道になる。曇っているせいか、何となく暗く、GPSも衛星をロスト。意図的に選んでいるわけではないが、小秀山、武奈ヶ岳に続き、スタートは沢からだ。沢として悪く無いコースではあるのだが、特に見所があるコースでもない。ただ水の音、鳥の声を聞きながら静かに歩くのがいいp>

小一時間がんばると、寝釈迦に到着。ちょっとした岩を登ると2mかもう少し大きい寝涅槃像がある。仰向けのなかなか立派なものだ。お顔は風雨で削られたのか、少しのっぺらになっている。印象的だったのは、わらじのような大きな耳。まさに福耳!

Img_0750  

 寝釈迦

 

 

ここからは少し険しくなる。何度か軽い徒渉を繰り返して沢を登る。赤いテープや石がケルンのように積んであるので、迷うほどのところは無いが、時々どっちだ?っていう感じのところはある。ひとつ目かふたつ目の徒渉で、どこを渡ろうか?と躊躇。少し苔むした感じで滑りやすそうだったが、飛ばなくても足の届く岩を選んで左足を乗せて体重を移すと、、、ツルッ!ザボーン!

とは幸運にもならなかったが、滑ってバランスを崩し、右足が川の中へ、左手を川の中につき、何とか左半ケツが濡れた程度で助かった。慎重に足場を選んで立ち上がり、被害を確認。右足は幸いにも浅かったので、靴の中は問題なし。さすがに新品の靴(当然防水スプレー済み)は水をはじく!ほとんど水に浸かった形跡すらなかった。滑った方の左足はほとんど濡れなかったのでこれもOK。濡れたのは左半ケツと左袖の先くらい。ただ手袋は両手とも濡れてしまった。まぁでもこのくらいですんでラッキー。しかし、徒渉で転倒した精神的ショックはなかなか。。。。

ここから慎重になったのは言うまでもない。しかし、ストックはまだ使わなかった。徐々に気を取り直して余裕が出てくると、鳥のさえずりが良く聞こえる。「ほー、ほけきょ。 ほー、ほけきょ。」と、うぐいすの鳴き声も。いや歓迎してくれているようでうれしい。天気もだんだん晴れてきて、そのうち木漏れ日が地面にまだら模様をつけるようになる。暑い。日焼け止めを持ってくるのを忘れたのが痛いかも? 徐々に高度が上がり、沢から離れはじめる。クマザサの道を登ると避難小屋が見えてきた。さらに階段状の道を登るつめると7時31分、賽ノ河原に到着。賽ノ河原は地蔵?やケルンなのか供養塔なのか石を積んだのがたくさんある。残念だが展望は良くない。またこの付近からツツジの群生地になる。ザックを降ろして小休止。ここは弓ノ手登山口からのルートとの合流点だ。弓ノ手からたくさんの人が登ってきていて、急ににぎやかになる。静かな山歩きだったのに。。。うれしさ半分、悲しさ半分か。

Img_0761  

 賽ノ河原、中央に地蔵

 

 

今回の目的だったヤシオ、ツツジはきれいだった。が、もっと満開を期待していたの Img_0759に。。。どうも後で聞いた話だと、もうアカヤシオは終わったようだ。実際1本だけ、この色はそうかな?っていう木はあったが、あとはすべて花が散っていた。ムラサキヤシオ(だと思うんですが、ヤマツツジかレンゲツツジかも?)はほぼ今が満開か? 花の感じは都会でもよく見かける赤紫なのだが、都会のものとは違い、背が高く、花の数も多く圧巻だ。シロヤシオも真っ白な花は、紅白の対比がまたいい。ただ、シロヤシオはまだ蕾も多く、来週くらいが満開かも知れない。しばらくはツツジのトンネルの緩やかな尾根を楽しむ。木々の間からやっと今日登る袈裟丸山の頂上が見えてくる。もう少しだ、近い。

ここからひと登りすると小丸山(小袈裟)だ。袈裟丸山塊の絶好の展望台といっていい。3、4組の登山者の方たちとしばし談笑。地元と思われる方にいろいろ教えていただいた。まず前袈裟からの袈裟丸山の各ピーク、通行止めになっている前袈裟から後袈裟のルートの場所と気をつければ問題なく通れること。袈裟丸の稜線に続く山々。皇海山(すかいさん、100名山)、その手前の鋸山、その右奥、奥白根山、右に庚申山、さらに右にImg_0818男体山。なかなかの展望だ。広域地図を持っていなかったので、これらの情報はうれしかった。特に銀山平から鋸山の稜線を越えて皇海山を周回日帰りしたのは、なかなかしん どかった(仙人は97年登った。)何て話で盛り上がった。またアズマシャクナゲがきれいに咲いていて、これも話題に。気のせいか100名山などを目指している方々に比べ、山そのものを楽しもうという気持ちの伝わってくる人が多かったような。

Img_0795_2  

 左が前袈裟丸山
 右が後袈裟丸山

 

 

ちょっと想定外の長めの休憩になったが、いよいよ前袈裟への登りだ。。。。後半に続く

|

« 時計コレクション (22) Nomos Sundial | トップページ | ヤシオ(ツツジ)を訪ねて、袈裟丸山(5月23日山行記録)-後半 »

コメント

自分 登山はしませんが 林道小中新地線は車で走りました。
もう10年以上前ですが 草木湖側の沢入から進入し大滝を通過
根利へ抜けるトコトコドライブでした。
あまり景色の開けない 木々の中の林道と言う思い出ですね。
根利へ抜けてからは赤城山へ向かうのが自分の定番でした。

投稿: inazuma | 2009年5月29日 (金) 00時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤシオ(ツツジ)を訪ねて、袈裟丸山(5月23日山行記録)-前半:

« 時計コレクション (22) Nomos Sundial | トップページ | ヤシオ(ツツジ)を訪ねて、袈裟丸山(5月23日山行記録)-後半 »