比良山系の最高峰、武奈ヶ岳(5月3日山行記録)
3日は姫路の雪彦山に登る予定にしていたが、4日以降の天気予報や渋滞、運転疲れなどなどあって、急遽比良山系の最高峰、武奈ヶ岳に登った。
比良山というと小学生か中学生の時、早春に登ろうとしたのだが、沢沿いのコースが雪で埋もれており、途中で断念した苦くて楽しい?思い出がある。残念ながらどの山で、どのコースだったかははっきり記録がない。蓬莱山か比良岳か? 今回山域の最高峰武奈ヶ岳を選んだ。ガイドブックの先頭に書かれているなど、最も魅力的だったからだ。
ガリバー旅行村5:48-大摺鉢6:16-七遍返し滝6:50-カラ岳分岐7:12-オガサカ道分岐7:37-打見山分岐7:41-八雲ヶ原7:49-イブルキのコバ8:01-コヤマノ岳分岐8:26-8:36武奈ヶ岳9:12-細川越9:30-釣瓶岳9:46-登山道合流10:39-11:13大摺鉢11:25-11:45ガリバー旅行村
Garmin Forerunner
305とSportTracksで
作図
2日夜、ガリバー青少年旅行村で車中泊。早く寝たので目覚めよく5時に起床。やはり少しどんよりしている。6時前に駐車場を出発。林道をしばらく進み、徐々に山道に入る。唐戸の滝を過ぎてしばらく行くと大摺鉢に到着。一連の滝群の総称として「八淵の滝」という名が付いているが、大摺鉢はその中心といっていい。八淵の滝は日本の滝100選にも選定されている。昨日の乙女渓谷もよかったが、スケール感は八淵の滝の方が上か?
大摺鉢を越えると、完全な山道となり、ところどころ鎖や杭などを頼りに登っていく。濡れているところは滑りそうなので、慎重になるが山屋からすると、問題はない。小摺鉢、屏風滝、貴船滝と進む。 ???、???ここがルート? 貴船滝手前で鎖をたよりに岩をほとんど垂直に下る。そして、、川に張られた鎖のところを徒渉、いや岩を跳んで川を渡る。そして梯子で垂直に登り返す。正直上り下りは驚かなかったが、ここの徒渉は怖かった。かなり深そうなので、万一すべると全身ずぶ濡れだろう。雪解けで水かさが増していたのかもしれない。
貴船の滝
標識のところから降り、
下の鎖のところで川を渡る
右の梯子を登っていく
ここから先は危ないところこそなかったが、そこそこ緊張感のあるところが何ヶ所かあった。またテープなどでマーキングされているが、少しわかりずらい。まぁ迷うところもないが。しかしこの沢歩きは楽しかった。ゆるやかになり、七編返しの滝を越えてしばらくすると、分岐がある。標識には左オガサカ分岐、八雲ヶ原、右武奈ヶ岳となっている。ちょっと奇妙に思えたが、沢沿いに八雲ヶ原をバイパスしてイブルギのコバの方に抜ける道があるのかも?と思い左の登りを進んだ。これが失敗。オガサカ分岐とは先に分岐があるのではなく、この道こそがオガサカ道だったのだ。道は枝が張り出していて、ザックにさしていたストックが引っ掛かって歩きにくい。しばらく行ってオガサカ道であることを確認したが、引き返してもそのまま遠回りしてもあまり変わらないと思い、そのまま進む。ピンクのアズマシャクナゲ?の花がきれいに咲いている。ちょっと遠周りはしたが、無事スキー場跡を経由して7時49分八雲ヶ原到着。気がつくとストックの先のゴムカバーが取れてしまっていた。前にもあったが、、、ちょっとショック。
八雲ヶ原はまだテントを張っているパーティーもいくつかあり、小池や小さな湿原もあり、なかなかいいところだ。余裕があれば山中で一泊したくなる場所だ。人が多かったこともあり、ほどほどに先に進む。今までとガラッと変わって、整備された登山道を登る。高度を上げていくと、木立の間から初めて武奈ヶ岳の頂上が望めた。近い。稜線の道に合流し、森林限界?を超えると展望が一気に開ける。ササの斜面を登ると8時36分、1214mの武奈ヶ岳山頂到着。まさに360度の大展望。ただわかったのはびわ湖バレイのスキー場くらい。先に山頂にいた3人のパーティーの方々にいろいろ教えてもらう。地元滋賀の方に京都、大阪から来られたようで、昨夜は八雲ヶ原でテント泊だったらしい。蓬莱山、釈迦岳、釣瓶岳などを地図で確認する。また山頂にはなぜかお地蔵さんが7体? なかなか面白い。
八雲ヶ原
武奈ヶ岳山頂
釣瓶岳、右への尾根を下る
3人の方はこのあと釣瓶岳に登った後、尾根沿いに下るらしい。地図上にはルートはないが、見る限り面白そうに思える。細川越から下るルートは本当に快適なハイキングコースらしい。3人組の方が出発されたあと、地図と俯瞰から検討。時間的に余裕もあったし、地図を見る限り最後仮に藪こぎをしたとしても危険は少なさそうだ。むくむくと冒険心が湧いてくる。少し楽しんでみるか!
しばらく休憩&バナナやおにぎりでエネルギーを補給し、9時12分山頂をあとに。快適な下りを少し行くと細川越、そのまま釣瓶岳へ。山頂手前からの武奈ヶ岳はなかなかいい。新芽のではじめた木々が初々しくていい感じ。山頂まではしっかりした登山道がある。山頂では、先の3人組の方々が休憩中。またしばらく談笑。たしかにここからこれからの道を望むと、ルートは明確ではない。でも正直、大変そうというより楽しそうというのが印象だった。
新芽が初々しい
先に仙人が出発。基本的に尾根を進むので、木々で通りにくいところはあっても、迷いやすいところはあまりない。よく見ると何かの管理境界であるようで、ところどころ管理領域を示す標識や杭がある。また黄色いテープのマークなどもある。問題なさそうだ。それでも周囲に気を配りながら進む。いい緊張感があって楽しい。小学生くらいの時は、山やキャンプに行ってもこういうところが多々あったなぁなんて思いだす。このくらいのコースをひとりで歩くくらいが、経験としてはいいかもしれない。武奈ヶ岳や釣瓶岳の位置から大体の位置を把握。途中1,2ヵ所慎重になるところはあったが、45分ほどで道らしいところに出た。先もまだ行けそうだったが、右を見ると赤いテープが、左にも。大摺鉢への道だと気付き左に。あとは快調に11時13分大摺鉢到着。(歩いたルートはGPSデータをSportTracksで図示したものを参考にしてください。)
大摺鉢は左岸から見た方がいい感じだ。特に手前の大きな岩に意味不明の象形文字のような文様が書かれていて面白い。ガイドブックにも触れられてないんですよね。また、この大摺鉢でも川を渡るのだが、ここも岩を跳んで渡る。なかなかスリリングだ。あとは朝通ったハイキング道を行き、まだ昼前の11時45分駐車場に戻った。
このあたりは適当な日帰り湯が見つからなかった。やむなく琵琶湖大橋を渡った先のみずほの湯(天然温泉のスーパー銭湯、650円)で汗を流す。露天以外にもサウナ、薬湯、寝湯、ジャグジーなどなかなか快適だった。真昼間からのお風呂は最高!いや武奈ヶ岳もなかなかいい山でした。
| 固定リンク
コメント