時計コレクション (3) Tag Heuer 2000 chronograph (quartz)
90年代前半、ある程度責任のある仕事を任せてもらえるようになり、いくつかの案件を主要アサインメンバーとして忙しくこなした。運よく社内表彰されたということもあり、海外案件を無事完了したあとのボーナスで、自分にご褒美?とでもいう感じで購入した。
条件は黒文字盤のクロノグラフ。オメガのスピードマスター、ブライトリングのクロノマット、SEIKOのスピードタイマー?(クォーツ)などが候補だった。当時はまだ時計オタクというわけではなく、精度、強度、コストパフォーマンスと何を取ってもクォーツに軍配が上がった。また腕時計に10万円以上出せる勇気?も余裕?もなかった。結局雑誌の記事に書かれていた「30歳代で、社会的に活躍する若く、活動的なビジネスマン。つねに時の流れに敏感で、スポーツが好き。ライフスタイルにこだわり、自分に合ったものを選択する目を持つ個性的な人、本物の良さがわかる人」という、この時計のユーザーのイメージに共感を覚えてホイヤーに決めた。時計はスピリッツの象徴にもなりえる。今でもその雑誌の記事は大切に取ってある。今思うと、このときはクォーツを選択してよかったのだと思う。このときはまだ、機械式時計にこんなにハマっていくとはつゆ知らず。。。
ちなみにクロノグラフをMUSTにしたのは、やはり3針に比べ、メカ感というか複雑さや機能美というものが強くイメージされ、引かれるものがあったからだ。もちろん動きや操作感、仕事上で使う機会があったなど他の要因もある。ただこの頃からクロノグラフ好きは一貫!している。
デザイン的には黒文字盤が精悍で、コンビのカラーリングは結構目立つ。何人かに「いい時計してるね。」と言われたのが今でもうれしい。後輩は真似して、この時計の次世代モデルの色違いを購入してくれた。針は長針がペンシル針で短針はベンツ針(メルセデス針)、ダイヤルにはタキメーターが付いている。インダイアルは6時位置にスモセコ、10時位置に12時間積算計、2時位置に1/10秒表示(計測中は動かない)、分積算計はクロノグラフ針とセンター同軸になっている。アナログクォーツクロノグラフのリセットの動きは、前にゆっくり進んで帰零する。機械式のようなシャープさはないが、可愛げのある動きは悪くない。
200m防水、逆回転防止ベゼル、ねじ込みリューズとダイバーズウォッチとしても使える仕様になっている。どうしてもビンテージものや革ベルトのものは汗、雨に弱いので、梅雨や夏場は着用頻度があがる。また、この時計は短針だけをリューズで動かせるようになっている。もともとはカレンダーの調整用なのだが、海外に行ったときに時間あわせ(時差調整)を行なうのに都合がよい。海外に行くときは必ずこの時計である。
この時計を見ると、いくつかの仕事とともに、忙しいながらも充実していた30代を思い出させてくれる。(今も充実してないわけではないですが、、、) もちろんほろ苦い思い出も。。。
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