« 時計コレクション (3) Tag Heuer 2000 chronograph (quartz) | トップページ | 尾竹橋 »

2009年1月10日 (土)

ピカソとクレーの生きた時代展見てきました。

天気が良かったので、朝ジョグでひと汗かいてから、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムに「20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代」展を見てきた。

その前に腹ごしらえ。カレー好きの仙人としてはスープカレー「心」の渋谷店がなくなったのは残念。でも渋谷はおいしいカレー屋が多い。今日は「いんでいら」でカシミールのチキンカレーを大盛りでオーダー。走った後だったのでペロッと平らげました^^v
スパイスが効いていながらも少しクリーミーでいける。

さて展覧会の方だが、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の改修に伴って貸し出された絵画60数点だ。正直なところまずまずといったところか。お勧めとまで言いにくいが、行く価値は十分ある、悪くない展覧会だった。

メインとしてはやはりピカソとクレー。ピカソでは「二人の座る裸婦」、新古典主義時代の大作。この時代の大作は比較的少ないという意味では貴重だ。が、感動や美しさという点やピカソらしさということでいうと微妙ではある。あと「鏡の前の女」、これも大きな絵ということでは大作かもしれないが、印象はきれいじゃない!仙人はピカソとしてはせいぜい並みの作だと思う。もう一点あげると「ひじかけ椅子に座る女」、これは「泣いている女」と同じようなピカソらいしいデフォルメと色彩感ですごくいい。何といってもきれいだし、ひきつける面白さというか魅力がある。

あとは何といってもクレーだろう。今回、大小27点出展されている。パウル・クレーの作品をこれだけまとめてみる機会は少ない。仙人の今回訪れた目的もピカソではなくクレーだった。正直理解できない絵もいくつかあったが、独特の画面は面白い。けっして鮮やかでないがリズム感のある色づかい。子供が描いた?とも思えるが楽しくなったり、首をひねったりする、自由な面白みを持つ線。敢えて不自然さや揺らぎを作ることで作られる不思議な雰囲気。中でも仙人が気に入ったのは「赤いチョッキ」「危険なこと」かな。「頭と手と足と心がある」なんていうのも面白い。なかなか楽しく見せてもらった。

その他にもエルンストやカンディンスキー、マティス、シャガール、ドランなど有名どころが各1-3点、全体としてはまぁまぁいい絵が多かった。ぐっときたのはマグリッドの「とてつもない日々」まさにシュール。ただセザンヌ主義、フェルメール展とみてきた後だと、いい絵を主義様式別に普通に並べた感は否めない。感動や意外性、勉強になったなぁという展覧会ではなかった。良くも悪くも期待通りという感じか。あと各絵と作家に解説が付いているのは良かった。(作家の解説は半分くらいは読み飛ばしたが、、、) ただ少し暗かったり、仙人には低かったりで少し読みずらかったのは残念かな?

帰りに東急でART EXHIBITION 2009という即売会をやっていたので立ち寄ってみた。手の出せる値段で気に入ったものがあれば、一枚買いたいと引っ越したときから思っているので、まったくの冷やかしではない。見た限り版画はないようだったので、高いものが多い。有名どころは家が買えるようなものまで。中で気に入ったのが松井ヨシアキ。名前こそ聞いたことあるがまとめて数点見るのは初めて。人物の顔が少しイラストっぽい感じがあるが、いい表情をしている。砂を混ぜたような厚みのある部分やキャンパスの地が見えるような部分もあり、厚みのある部分を引っ掻いたようなタッチが特徴ある雰囲気を作っている。色づかい、出している色も仙人好み。価格的にも頑張れば手が出る範囲。だが後ろ髪惹かれる思いはあったが、買わずに帰ってきた。理由は2つ。ひとつはうちの壁に合うサイズの気に入ったものがなかったこと。大きいのと小さいのはいいのがあったんだけど、、、あともう一つは応対してくれたオバサンの店員がうるさいこと。はっきり言ってこの人からは買いたくないと思った。(こちらの理由の方が大きいかも!) 熱心なのはわからないではないが、じっくり選べないし、見え透いたことを言われても気分が悪い。もし東急の方がこのブログを読んでくれることがあれば、少し参考にしてもらいたいものだ。

まぁいずれにしても、文化的な充実感を感じられた楽しい一日だった。

|

« 時計コレクション (3) Tag Heuer 2000 chronograph (quartz) | トップページ | 尾竹橋 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ピカソとクレーの生きた時代展見てきました。:

« 時計コレクション (3) Tag Heuer 2000 chronograph (quartz) | トップページ | 尾竹橋 »