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2008年12月 7日 (日)

ものすごい人人人、、、フェルメール展

来週で終わってしまう東京都美術館のフェルメール展、やっぱり行っておかないとと思って、今日意を決して行ってきました。すごく混んでいると聞いていたので、友人のアドバイス通り、朝一番に、チケットは事前にe-Ticketで購入して行きました。

予想以上の大混雑!、芋を洗うような人ごみの中でしたが、レンブラントくらいしかよく知らないオランダ絵画の一端に触れることができ、改めてフェルメールの人気と偉大さが少しわかったような気がする展覧会でした。

思ったよりも早く、8時40分ころ東京都美術館に着くことができた。が、既に長蛇の列が。正直こんなにか、、、と改めて驚いた。55分の開場の時間にはどこまで伸びたのだろう?それでも開場するとスムーズに進み、問題なく館内には入れた。やはりチケットを事前に買っておいたのは大きかった。仙人はじゃまになるので、荷物をちゃんとロッカーに入れた。もちろん少し時間のロスはあった。先を急ぐ人で少し大きい荷物やコートを持ったままの人が結構いたが、すいているときはいいと思うのだが、これだけ人が多いと、正直じゃまな人が大勢いたのは不快だった。観客も係りの人ももっと考えてもらいたい。特に女性、なかでも年配の。。。繰り返しになるが、普段は持ち込み可能な大きさでも、今日のような混雑ではあきらかに迷惑だ。

やはりフェルメールから書こう。今回展示されていたのは7点。現存する絵が36,7点しかないことを考えると多い。さらに実物大の印刷物としておそらく全作品が別に展示されていた。中でも「ワイングラスを持つ娘」「リュートを調弦する女」「手紙を書く夫人と召使い」の3点はこの人だかりでも見に行ってよかったと思った。裏を返すとあとの4点は、そこまでは、、、(駄作と言っているのではなく、人を掻き分けてまでせわしなく見るほどの絵ではないかと、ただ希少性はあります。) 印刷物とはいえ、全作品を眺めてみると、傑作ばかりではないのもわかるが、いい絵を見比べると巨匠といわれる所以、人気の理由が少しだけわかった気がする。まず(特に横からの)光の使い方が素晴らしいのは敢えて言うまでもないが、レンブラントらの絵が暗い印象を受けるのに対して、すごく画面全体の印象がすっきりしていてきれいだ。また画面の構成に非常にメリハリのある安定感がある。それらに何とも言えない静謐さがある。人気の理由のひとつはここだろう。一部影や黒いカーテンで潰したところを置いて、光のあたっている部分との対比をうまく見せていたり(レンブラントは画面全体を暗くしているのに対し、構図の中で自然に暗い部分を作っている。)、テーブルクロスやカーテン、ステンドグラスなど一部にすごく鮮やかまたは精緻な部分、見事な色の階調を作って、単なる明暗だけでない広がりというか深さを作っている。次に画面の中に小ストーリーがあるというか、登場人物の気持ちの機微がわかりやすい。このわかりやすさも人気のひとつだろう。実際にどう考えているかがわかりやすいのではなく、わかりやすく想像力をかきたててくれるのだ。中でも」「リュートを調弦する女」の女性の表情にはドキッとする。チリチリの髪の毛も気にはなるが、、、「手紙を書く夫人と召使い」では、誰にどういう内容の手紙を書いているんだろう?ということを考えさせられる表情(様子)がすばらしい。また早く書き終わらないかな。なんていう退屈そうに外を眺めている召使いの様子も憎い。あともう一つは何といっても希少性。確認されている絵が36か37点しかない。滅多に日本で見られないものが一度に7点とあれば、日本人は弱いだろう。挙げた3点ではないが、フェルメールの風景画、宗教画はたしかになかなか実物を見れないだろう。ちなみに今朝並んでいる人の会話を小耳にはさんだのだが、ある人は大阪からこの展覧会のために出てきたようだったし、別の人は朝5時半に家を出たと言っていた。どこからきたのか?、、、この3点だけではなく、デルフト、オランダ絵画を美術史的に理解するにもいい展覧会だと思う。(先週のセザンヌ主義も勉強になったが、希少性という意味ではこのフェルメール展の方が価値があると思う。) なかでも改めて言うが本当に上にあげた3点は良かった。(あえて言うと「ワイングラスを持つ娘」が少しくすんだ感じに見えたのは照明のせい?か、保存状態が悪いせい?少し残念)

かなり長くなってしまったので、ホーホーら他のデルフトの画家の絵についても書きたかったのだが、今日はやめておく。あと、今回本当に久しぶりに図録を買った。今回の企画監修者であるブルース美術館(どこ?)の館長ピーター・C・サットン氏(知らない!)がかなり詳しいデルフトスタイルと展示作品の解説が書かれてあったので、読んでみたいと思ったからだ。

あと音楽ガイド、仙人は基本的に借りない人だが、音楽ガイドのついている絵の前の混雑が明らかにひどい。まぁ借りている人はガイドを聞いている間は動かないためだが、ガイドがある絵の前の渋滞は明らかにひどかった。今回のように込んでいる場合は、ひと工夫必要かも知れない。

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