時計コレクション (1) Breitling Chronomat 2nd (Birth-Year Watch)
ブログを始めてから、新しく手に入れた時計については、いくつか紹介したことがあったが、今までのコレクションについては、まったくと言っていいほど触れてこなかった。仙人を知る時計好きの一人から、時計のことが少なすぎるとお叱りを受けた。HPの方に一度にアップするのもどうかと思うので、今後順番に紹介していきたい。あんまり急いで書くのもプレッシャーになるので、1~2週間にひとつくらいのゆっくりしたペースを目標としたい。かなり長期になるとは思うが気長にお付き合いください。
で、記念すべき第一回はブライトリング クロノマット2nd(Venus175)を選んだ。正確にはわからないが、仙人とほぼ同じ年、バースイヤー?ウォッチ(自分の誕生年と同じ製造年の時計)かもしれない時計だからだ。
この時計は知人から安く譲ってもらったものだ。彼は非常に程度のいいクロノマットの1stを新たに手に入れたので、この時計を手放したいということだったので、喜んで譲ってもらった。
ムーブメント好きの仙人としては、まず機械の話からしたい。ムーブメントは名機といわれるVenus175(ビーナス175)。裏スケの改造裏ブタから見える銅メッキの地板やブリッジがとても美しい。研磨や面取りはロンジンなどと比べると見劣りするものの、銅メッキのひかり方(正面からだと反射するので、今回の写真は照明を落として撮ったため、今ひとつ輝いてない?)が本当にきれいだし、ヘアラインもきれいに残っている。Venus175は18,000振動、17石、もちろんピラーホイール、トランスミッションホイールの伝達機構、スライディングギアをもつクロノグラフだ。大きなテンプとブルースチールのブレゲひげが安定した精度を出す。実際何年か前のブライトリングのメンバーズサロンで計ってもらったときも、非常にいい精度で感心された程だ。クロノグラフの操作感もいい。特にVenus175はリセットがハンマーのストッパーを外すだけなので、小気味いい軽さだ。
文字盤は上品なシルバー(白)で、スモセコと45分分積算計の横2つ目。バーインデックスやブライトリングの「B」マークはアップライド。クロノグラフ針や分積算計の赤い針が印象的。特徴は何といっても回転計算尺。メカ好きにはたまらない。パイロット用腕時計に初めて計算尺をつけたのが、先代のChronomat 1st。実際に使いこなすには、かなり慣れが必要だし使いやすいわけではない。本当のところどの程度使われていたのかはわからないが、それでも当時のパイロット、いや一般の人にも憧れだったのではないか?
ある意味ビンテージウォッチの定番的なモデルで珍しくはない。が、いい時間の重さや年輪のようなものも感じられ、とても味わい深い。一方で、もう少しで半世紀にもなるというのに、色褪せない輝き、機械の素晴らしさ、今でも全く問題なく使用できる精度と、まさにビンテージだ。特に手巻きクロノグラフはその複雑さが何とも言えない。この時代の高級品は裏スケではないのに、機械は本当にきれいだ。見せるための特別仕様ではないのに。
できれば正確な製造年を知りたいのだが、手がかりとなる付属品は一切無いし、残念ながら有効な資料が見つかっていない。
⇒その後ケアーズで有力情報ゲット!ケアーズの川瀬さんが出された本「オンリー・アンティークス」にシリアル番号と製造年の対応表があることがわかった。ただし100%正しいということではないという説明。調べてみたところ、残念ながらバースイヤーウォッチではなさそうなことがわかった。がっくしT_T;
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コメント
はじめまして
私もブライトリング大好きなのですが
現行モデルしか持っていません。
ビンテージウォッチって何か不思議な雰囲気があって素敵ですね!
ちなみに、昔のモデルはスイスへ送れば何年頃製造されたものか調べてくれるそうです。
証明書などはつかないようですが、知り合いが50年前の時計を代理店経由でスイスへ送り調べてもらっていたような気がします。
確かブライトリングだったような。
投稿: 水虫治療プロジェクト | 2008年12月25日 (木) 22時43分
貴重な情報ありがとうございます。
そうですか、次回OHのときにでもぜひお願いしてみたいですね。
ロレックスのようにシリアル番号と製造年がどこかで公表されているといいのですが、、、
投稿: きまま仙人 | 2008年12月26日 (金) 07時58分