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2008年11月11日 (火)

今年の山行を振り返って。(その3)

今年は引越しなどで忙しく、計画を組みにくかったこともあるが、結局全山行が単独行となった。不帰嶮など多少の岩場はあるが、すべて比較的安全な一般ルートだ。(ただしタフなコースが多かった。) よく一人は危険だと言われる。たしかに何かあったときはパーティの方が安全だ。が、はたして本当にそうだろうか?単独行の良否・功罪を少し考えてみたい。

まず私、きまま仙人が単独で山に行く理由から、
 -気軽に一緒に行くパートナーがいない。
   ・年齢を重ねるにつれ、各自仕事や家庭の予定が優先されスケジュールが合わない。
   ・まわりの友人の体力が落ちてきていることもあり、ハードなコースは嫌がられる。
   ・パートナーがいると計画、調整など必要なことが増え、結果億劫に。
 -マイペースで自由に行動できる。
   ・特にペースが速め。
    (ペースが速いと時間的に余裕がでる。選択肢が増える。行動範囲が広がる。リスクが減る。日帰りが多少厳しいコースでも可能になる。などメリット多い。)
   ・自分の判断で寄り道をしたり、写真に時間をかけたり、長休止を入れたりできる。
 -独特な登山スタイル
   ・長時間の昼食を取らない。
    (単独行の場合は通常の休憩中にパンやバナナで分割してエネルギー補給。)
   ・車中泊が多い。
   ・林道は走ることがある。(トレイルラン)

たとえば金曜日に週末の予定が空き、天気がよさそうだからどこかに行こうと思っても、なかなかパッと誘って同行してくれる奴がいない。まして車中泊で。誘うと待ち合わせ時間や食料・装備確認なども必要。相手の体力に見合ったコースの選定となり、それなら一人で!となってしまうわけだ。

だが、それ以外にも単独行のメリットはある。
 -静かに歩ける。
  一人の方が、より山・自然と対峙できる。それにより得られる感動や安息感もより深いのではないか?すべてが自己責任という緊張感も感性を鋭くするように思う。
  (ただ仙人は一人で歩きたいから一人で行くというわけではない。)
 -他の登山者と話しやすい。
 -リスキーシフトに陥りにくい。
  ※リスキーシフトとは集団の方が危険な判断をしやすいこと。登山では皆に悪いとか、何とか登頂させてあげたいとか、互いにxxさんが何も言わないから大丈夫だろうとか、いろんな心理から起こる。また当たり前だが、何かトラブルが起こる確率は、人数が増えると高くなるし、パーティの力は一番体力・技術の弱いものがベースとならざるを得ない。(もちろんカバーできるところも多いが。。。)

一方、デメリットも多い。
 -同行者と感動を分かち合うことができない。
  景色は周りの登山者とも多少共感できるが、登頂の達成感などは同行者とは違う。
 -何かあったときに助けてもらえる。
   体調不良時の荷物の軽減や滑落時の救助・連絡など
 -(いろんな点で)寂しいT_T;
   食事、酒など、やはりパーティだと楽しさは何倍にもなる。
 -1人あたりの装備は減らせる。
   これは体力が同等以上のメンバーと組む時のみ?
 -技術、知識のレベルアップ
   同等以上の経験・技量の者との同行ならその人からの技術的レベルアップも可能
 -ケアレスミス減
   忘れ物や標識見落としなどは複数の方が防げる。

などだろうか?
ケアレスミス減はともかくとして、技量・経験が上のパートナーがいなければ、危険に対する大きなマイナスは、「何かあったときに助けてもらえる。」という点だけではないか? 当たり前だが、技量が下の同行者を連れて行くことは、リスクとしては単独より増える方向になるのだ。

つまり、結局仙人の結論はこうだ!

 「危険なのは単独かパーティーかの問題ではなく、自分たちに合った計画と冷静・適確な判断ができるか?である!」

 -単独行の方が危険だということではなく、それぞれの長所短所がある。
  まずはその認識を正しく持って、(パーティ/単独にかかわらず)自分たちの目的、体力、技量に見合った計画を立てる。
 -状況(天候・体調・コース、、、)判断を冷静・正確に!
   パーティの場合はリスキーシフトに陥らないようリーダーの技量・判断が問われる。
   単独の場合は、一番怖いのは過信ではなかろうか?
   いずれにせよ正しい判断ができていれば、余程のことがないかぎり最悪の事態にはならないだろう。

いたって当たり前の結論ではあるが、大切なことだと思う。(ただし冬山や岩登りの確保が必要なコースなどは対象外なのはいうまでもない。)

最後に仙人が単独行に備えて心がけていることをいくつか。もちろん行くところによって事前準備のレベルはかなり違うが。。。 

 -基本的に一般ルート、予定のタイムスケジュールを作成する。
   寄り道やコース変更のバリエーションをイメージしておく。
   また、初めてのコースはネット等でできるだけ情報収集しておく
 -登山届けを出す。行き先を誰かに伝えておく。
 -最低限の装備は持つ。(非常食、ツェルトやエマージェングシート、ヘッドランプなど)
   出る前に装備表でチェック。ただし、軽量化との兼ね合いが重要。
 -本人がわかるものを持つ、ザックや靴に名前を書く。財布に保険証・名刺など。
 -携帯電話はトラブルが発生するか下山するまで電源を切っておく。(バッテリー確保のため)
 -天気予報が良くないところにはできるだけ行かない。

今年は(も)上記を守って? (うそです。反省はいくつか、、、、)無事安全登山ができました!

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