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2008年10月15日 (水)

紅葉と大展望の餓鬼岳・燕岳山行記録(2)

3連休の10月11-12日に北アルプスの餓鬼岳・燕岳に行った山行記録パート2。紅葉、大展望と最高でした。

パート1はこちら
ホームページに詳細記録アップしました。

今回は、東沢岳から餓鬼岳、小屋泊まりまで。

Img_8924_2 還暦の方は、もう少しゆっくりされるとのことで、10時45分仙人の方が先に東沢岳を出発。ここからは剣ズリ(大沢岳)、餓鬼へと続く稜線を行くのだが、ピークや岩峰はほとんど迂回している。そのため小さなアップダウンの連続Img_8934だ。これがボディーブローのように応える。東沢岳からは西側樹林帯の中に数十メートル下り、登り返して視界の開けたところに出ると、木の梯子の連続 だ。これがなかなかスリリング。幸い天候は完全に回復していたので、雨はもちろん濡れて滑りやすいということもなかった。風が時折気になる程度。一ヶ所大きな岩を巻くように直角の木の橋が、あたかも空中にかかっているかのようなところImg_8944がある(写真参照、奥は高瀬湖)。鎖は細く頼りないし、不安定で怖かった。でも、通過してみると結構楽 しかったりする。燕岳や野口五郎岳、足下の高瀬湖などをながめながら、スリルある岩場を越えるのは快感だ。この辺りではツツジ?(ドウダンツツジの背の低いようなやつ)やウラシマツツジの赤、Img_8904ハイマツまたはシャクナゲの緑に勝るとも劣らなかったのがカラマツの黄色だ!ブナなどの黄色は良く見るが、カラマツがこれだけきれいに黄葉しているのは、仙人の山行の中でも過去最高かもしれない。 赤、黄、緑に空の青と雲の白、岩のグレーの色彩が美しい。

しかし展望がいいのもそのうち終わり、またも樹林帯へ下っていく。もったいない!ここから剣ズリまでは、なかなかハードな登りだ。ゴゼンタチバナの赤い実が少しうれしい。さすがに中房温泉から登ってきて、ここでのアップダウンはそれでなくても応える。しかも急登。心臓をバクバクいわせながら、12時18分Img_9022岩峰直下の標識に到着。道の案内はしているのだが、ここが剣ズリなのかどうかは記されていない。まぁ地図で見る限り、真横の岩峰が剣ズリなのだろう。正直ちょっと岩に登ってみようなんていう気にもならなかった。ここからはもう餓鬼岳も小屋の赤い屋根も確認できる。さすがに安堵した。じっとしていると風が少し寒い。ここからラスト40分強で今日の宿、餓鬼岳小屋に13時12分到着。

小屋はこじんまりした大部屋で、今日は20人ほどのようだ。一人一畳は大丈夫とのこと。ちなみに昨晩は4名で、広すぎて寒かったようだ。予約がなくても問題なく泊めてくれたが、できるだけ予約はしてほしいとのことだった。北アルプスでもだんだん自由度がなくなってきている。天候や体調である程度自由に宿を代えらImg_8960れるところが、いいところでもあるのだが。。。着替えてくつろぐ前に餓鬼岳に登る。小屋から5分ほどだ。まずまずの展望に来てよかったと思う。隣に見える唐沢岳がなかなかいい。計画時は、ほとんど気にも留めていなかったが、登頂欲をかき立たせる山だ。位置的に展望も期待できそうだ。蓮華岳の大きな裾野はわかるものの、上部は雲で立山・剣も鹿島槍もまったくわからない。槍ヶ岳方面も雲の中だ。ただ、裏銀座の山並みはその大きくなだらかな稜線を見せていた。風で寒いので、まずは小屋に戻ってシャツを着替え、濡れたものを乾燥室に持っていく。まだ乾燥室のストーブに火はつけられていなかった。靴下の替えを持ってこなかったことを悔やむ。コーヒーを沸かし、少しエネルギー補給。他の単独登山者らと雑談。3時過ぎ、ちょっと外に出るとガスの切れ間から槍の穂先が見える。もしやと思い、もう一度頂上に行くが、他の山はそれほど変わっていなかった。

夕食はおでんにかやくご飯、小鉢一品とピンクグレープフルーツ半分。なかなか美味しかった。欲をいえばからしがほしかったなぁ。還暦の方、神奈川から来たという30代?の方(どちらもかなり山をやられている方)と話が弾む。2人とも明日は唐沢岳を往復し、白沢に抜けるか連泊するとのこと。燕岳は前にも登っているし、また来ることも比較的やりやすい。少し迷う。が、唐沢岳に後ろ髪を引かれる思いはあったが、仙人は当初の予定通りと決めた。一番の理由は、唐沢岳(往復コースタイム5時間)を行くと、燕山荘に泊まるか、登ってきた東沢ルートを下ることになるからだ。さすがに餓鬼岳に来る人達なので、100名山うんぬんという話題にはならず、それぞれの山に対するこだわりや想いが感じられ、楽しかった。今後行きたい山のヒントも幾つかはもらえた。

食事が終わると7時くらいには寝る体制に入る。ここで不運が!布団は一人一枚分なのだが、掛け布団が2人分つながった大きなやつにあたった。さらに、隣の列の人と頭どうしを合わせて寝るのだが、仙人の頭のすぐ隣で30代くらいの若い男性が大いびきをかきながら寝始めたのだ。動こうにもスペースにも余裕はないし、布団がつながっているので動きづらい。こっちも疲れているからそのうち、、、と思っていたが逆に目が覚めてくる。結局11時頃にこれではまずいと思い、そーっと頭と足を入れ替えてやっと眠ることができた。おそらく本人は迷惑をかけ続けていたことも気がついていないんだろうなぁ。仙人もいびきをかくことがあるだけに、強いことはいえないか。。。ちなみに水は1L200円宿泊者も有料だ。この場所ならやむを得ないかもしれない。今回まだ1.8L程度残っていたので、燕山荘までは、このまま行くこととした。

ともかく、明日の晴天を期待しつつ眠りについた。。。。続く

 

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