女峰山山行記録
土曜日(27日)に日光の女峰山に登ってきた。
今月は休日は自転車が多く、ジョギングもあまりこなせていなかったので、トレーニングも兼ねて女峰山のロングコースを選んだ。本来は途中1泊の縦走向きのコースなのだが、今回は霧降高原スキー場からのピストンとした。ガイドブックに紹介されていたものを採用したのだが、コースタイムで約10時間である。一応いろんなケースを想定して、唐沢小屋で一泊できる最低限の装備は持った。心配するほどのこともなく順調に歩き、時間的には余裕だった。ただ、想定外は小雪降る天候だった。以下にコースタイムを記す。
9月27日(土) 小雪、時々晴れ間、ガスで展望は今いち
霧降高原(第三駐車場)5:27-小丸山(キスゲ平展望台)6:05-赤薙山7:00-奥社跡7:45-一里ヶ曽根8:30-2318mピーク9:00-9:35女峰山10:10-2318mピーク10:40-一里ヶ曽根10:58-奥社跡11:47-赤薙山12:25-小丸山13:10-13:35駐車場
詳細記録、写真はホームページにもアップしました。
金曜日に霧降高原の第三駐車場に入り仮眠。下側の駐車場だとリフト1本分多く歩くことになるので、ここは第三駐車場まで入った方がよい。4時半に起床した。寒いので少しぐずぐず。あたりはまだ暗い。少し待って辺りが明るくなってから、着替えをして朝食をとり準備。やや風があることもあり、上だけ雨具を着ることにした。ほぼ予定どおり5時半前に出発。
歩き出すと空気が冷たく凛とした感じだ。まずはキスゲ平(小丸山)へ向かう。このあたりに女峰山へのルートがわかるような表示は一切ない。丸山が朝日を浴びていい色に赤く輝く。モルゲンロートだ。朝露か地面は濡れていて、ぬかるんだところに真新しい足跡が。おそらく停まっていた車の方は仙人より早く出たのだろう。丸山方面への分岐のところで、滑りやすそうだなと思った瞬間、くるっ!一瞬中に浮くような感じで転倒、手を突いて右手のひらを強打したのと、ズボンの右お尻に泥が。早速やってしまった。。出鼻をくじかれた感じだ。時折霧雨のようなものが気になる。この後もかすかに降ったりやんだりを繰り返す。日が射すこともあるのだが。30分少しハイキングコースを登ると視界が開け小丸山に到着。ここはキスゲ平展望台で、スキー場、街や周辺の低山などが見渡せる。仙人は気がつかなかったが、この時間ここからかすかに富士山が見えたらしい。キスゲ平というのだから夏にはニッコウキスゲが咲くのだろう。ここからしばらくは熊笹の間の見晴らしの良い登山道を登る。時折振り返って展望を楽しむ。気づくと熊笹の葉の上に何か白いものが、霜?雪?よく見ると雨はゆっくり降って?いや舞っている。雪だ。まだ9月、標高2000mにも満たないのに。万一泊まることになったら寒いなぁ。。。少しだけ不安に。登山道は石がゴロゴロしている。途中からシラビソ、ムシカリなどの林間に入る。ムシカリの赤い実は秋らしい。少し急な個所もあるが、キスゲ平から約1時間で赤薙山に到着。赤薙山は展望はないが、赤薙山神社の鳥居と祠がある。ここからはくだり、上り返しが何度か続く。小ピークではドウダンツツジが色づいている。もう秋である。(雪が降るく らいなので当然か。)前方のピークも確認でき、おおよそのこれからのコースが把握できる。残念だが、女峰山はガスでピークは確認できない。最後に少しがんばって登りきると7時45分奥社跡に到着。
このあたりからあきらかに周りが白くなっている。雪の積もり方が多い。シャクナゲなどはきれいに雪化粧している。少し下ってから緩やかに上り返す。時折きつい上りもなくはないが、全体的にはなだらかな登山道だ。ペースが上がる。雪は相変わらず降ったりやんだり。ヤハズという標識を越え、なだらかな尾根を登ると8時30分、展望の開けた2295mピークに到着。標識には一里ヶ曽根とあり、小さな祠がある。ここまであまり休んでいなかったので、長休止してパンでエネルギー補給。女峰山の頂上部あたりにガスはあるものの、ルートが確認でき、思ったよりも近くまで来ていることに安心する。また、山肌の色合いが、紅葉でまだらになり始めていて、いい感じだ。雪なのか樹氷のようなものなのか区別しずらいが、あきらかに白っぽく見える部分もある。ゆっくり休んで出発しようとしていると後ろから一人登山者が登ってきた。わたし仙人もいいペースだったのに、さらに速い!
いったん下って登りはじめ、水場の分岐を分け、2318mピークで南向きに向きを変える。ここからの女峰山はなかなかきれいだった。ここからはしばらく北斜面を登るが、ハイマツなど樹木が凍っている。氷の世界と言うといいすぎだが、こんな状況は予想していなかった。幸いにも晴れ間が射し、雪も止んだ。山頂が楽しみでペースが上がる。地図には危険マークも付いていたが、一ヶ所補助ロープのかかった急な岩場の登りはあるが、慎重に通過すれば何と言うことはない。後ろから一里ヶ曽根で追いついてきた人の熊鈴の音が、まだ少し距離はある。気が付くと前にももうひとり登山者が。あと少しという辺りで道を譲っていただいた。やっと追いついたわけだ。霧降から日帰りピストンしようとする人は、さすがにペースが速い。9時35分、3人相次いで2483m女峰山山頂到着。山頂直下に少し大きな祠がある。
山頂からは頂上部に雲がかかった男体山、大真名子山、小真名子山、帝釈山の縦走路 が良く見える。男体山の左側には中禅寺湖も少しだけ顔を出している。残念ながら富士山や太郎山、奥白根山、尾瀬方面の山々はガスでまったく見られなかった。それでも青空の覗く空に秋の山々が美しい。今日の天気ならいいほうだと思う。もう一人唐沢小屋方面から登山者が。しばしみんなで談笑。霧降から来た後の2人はもうかなりの回数登っている地元?の人のようだった。縦走路の話などを聞かせてもらう。志津林道から唐沢小屋を経て登るコースが一番楽なようだが、静かな山旅ということでは霧降から登るのが好きらしい。次回は志津小屋あたりに車を停めて、周回コースも検討してみたい。
時間には余裕があったが、少し風がでてきたので10時10分山頂を後にした。帰路はすっかり雨も上がり、気温も上がってきたので雨具は脱いだが、途中からはガスがかかり、展望という意味では回復することはなかった。下りも赤薙山までは10人もすれ違っていない。(そのうち若者3人組の紅一点の女の子の笑顔は素敵でした!)本当に静かな山旅だった。赤薙山からはそこまでハイキングに来ている人などが加わる。キスゲ平は登り時とはまったく違って観光地化していた。リフトで降りることも考えたが、観光客と一緒は気乗りしなかったので、歩いてくだった。快調に13時35分駐車場到着。距離が長い分だけ充実感のあるコースだと思う。
帰りは霧降温泉の大江戸温泉物語・日光霧降で汗を流して帰った。日帰り入浴料700円、14時半からなので一番風呂だった。露天風呂、サウナと空いていてなかなか良かった。残念なのは、その後佐野SAでJAFを呼ぶトラブルに見舞われたことであるが、山自体は本当にいい山行だった。
おしまい。
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