白馬岳~唐松岳縦走記録(3)
小蓮華山からは登りではあるものの快適な3000m級の稜線歩きです。雲が今ひとつスッ キリしないとはいえ、まずまずの条件でした。登山道も整備されており、歩きやすい。何といっても今回よかったのは花でした。まずはウルップソウ。いままで何度か見たことはありましたが、ほとんどは花が終わってしまっているか、ほんの一部だけわずかに紫色の花が残っているという状態でした。が、今回はまだまだちゃんと紫色の花をつけているものが多く、初めてちゃんとした花を見たという感じです。次にコマクサ。コマクサは特に珍しいわけではないものの、三国境から白馬岳に向かう尾根の富山側の斜面にいっぱい咲いていた。ガレ斜面がうっすらとピンク色に見えるほど。北燕岳とかに匹敵するような量で感動でした。あとシロウマオウギ?とシロウマタンポポ?正直イワオウギや 普通のミヤマタンポポと区別がついているわけではないのですが、発見したものはきっとそうだろうと勝手に確信しています(笑)。やっぱりその山の名を冠した花を見るのはうれしいものです。
少しいやだったのは団体さんです。パーティによって全く対応が違うので、ひとくくりで悪く言うのは良くないかもしれませんが、大半は良くない。まず、ひとパーティが多すぎ。30人とかのパーティが普通にいます。狭い部分ですれ違うときや後ろについたときに、まず譲らない。登りのこちらが譲っても挨拶も礼もしない人が多い。おまけに人としゃべったりでぐずぐず通る。また休憩に時に、場所があるにもかかわらず登山道の真ん中で休む。パーティーはもう少し少人数に分けるべきだし、人数が多い場合は、途中で道を譲るべきでしょう。休むときは邪魔にならない場所を選ぶべきでしょう。本当に腹が立ちます。おそらく本人たちはマナーに反しているということも気付いていないのではないかと思いますが、リーダーや主催者がきちっと教えるべきだと思います。もうひとつ言うと、これは団体さんというより中高年の特に女性に多いことですが、ストックの使い方が良くない。登りや岩場では使わないで手で持つ場合も多いと思いますが、そのときに振り回すとはいいませんが、地面と水平に持って振りながら歩いたり、横の人に当たる可能性があるような持ち方をするのはいただけません。ここで僕がつまずいたら、ひとつ間違えるとあのストックに顔を突かれるかも。。。と思ったことが何度かあります。注意すべきなのかもしれませんが、タイミング的にもなかなか言えませんでした。
1時間15分ほどで12時33分白馬岳山頂到着。後立山や旭、雪倉方面など、近くの山々はすばらしかったですが、もう少し遠くとなるとすばらしいものの、ややスッキリとはいかない感じ。剣岳・立山方面なども何かもやっている感じ。それでも前回(11年前)は雨の中であったことを思うとすばらしい展望に感謝!信州側の切れ落ちた谷を覗き込んで、これも白馬らしさだなぁなんて、、、あと白馬といえば、新田次郎の小説「強力伝」にもでてくる展望表示盤でしょう。こんなのだっけという思いで久々の対面でした。軽食を取りながら1時間弱ゆっくりして小屋に向かった。
山頂からは少し下ってすぐのところに白馬山荘がある。食事などはもう少し下の町営の頂上宿舎の方がいいらしいのだが、テラスからの眺めを優先して白馬山荘で宿泊。時間はたっぷりあったので、外のテラスでコーヒーを沸かし、キウイなどを食べての~んびり。するとガスに隠れていた剣岳も姿を見せた。明日歩く予定の杓子岳や鑓ヶ岳もくっきり見えてきた。明日が楽しみになる。しかし、、、予報は思わしくない。小屋では8畳の部屋に7 人。十分な広さだ。全員単独行者。しかも百名山だけをめざしているわけではないような人が多かった。よく話すようになったひとの2人は蓮華温泉から白馬、雪倉・朝日と回って蓮華温泉に戻る周回コース。このコースは入りが蓮華温泉ということで不便ではあるが、来年以降に考えたいコースのひとつだ。あと、扇沢まで大縦走を目指している人など。食事もその方たちと一緒にとった。ついつい百名山の話になり、いい気がしないことも多いのだが、楽しい会話ができた。
翌日の天気予報はよくない。不帰嶮の難所を越えて唐松山荘まで行くつもりだったので、不安に。雨で不帰嶮は通りたくない。朝食を頼んでいないのは私だけだったようなので、とりあえず早出できるよう入り口近くにさせてもらって眠りについた。
二日目に続く、、、
| 固定リンク
コメント