GAVI DI GAVI & イタリアの思い出
近所のショップでイタリア白ワインのGAVI DI GAVIを見つけたので、思わず2本も買ってしまった。価格は1本2280円。ピエモンテ州ガヴィ村?の辛口白ワインで、通常のものがガヴィ、その最上級のもの(格付けはDOCG)がガヴィ・デ・ガヴィです。
実はこのワインには思い出があります。私、仙人は仕事で90年(ちょうどイタリアWカップの年)に3ヶ月、翌年1ヶ月イタリアのトリノに出張していました。18年も前ですから、まだまだお尻の青い若手エンジニアとしてがんばっていた頃です。トリノはフィアットの町でフィアットの部品を作る会社の工場に自動化ソフトを納入したのです。そのときみんなでよく飲んだのがガヴィでした。値段は覚えていませんが、1本1000円しなかったのではなかったかと思います。特に一番おいしいよと言われ、たまに贅沢をして飲んだのがガヴィの最高級品、ガヴィ・デ・ガヴィでした。最高級品といってもまぁ安い部類のワインです。ワインにそれほど詳しくないので、あまり銘柄なんて覚えていないのですが、このワインだけは忘れません。ショップで見かけたときに懐かしさで思わず手にしてしまいました。
イタリアの仕事は大変でしたがとても楽しい仕事でした。初めてチーフエンジニアとして設計から開発・納入まで担当した大きな案件でした。海外ということから多くのプログラマを呼べないので、日本でのテストやドキュメントもしっかりしました。今でもあの時はこうしたなぁと振り返るくらい、私のステップアップになった仕事でした。またイタリアということで、ローマやフィレンツェ、ベニス、ピサなど、言葉もろくに通じない(イタリア語はできない)のに休みを惜しんでいろんなところに出かけました。イタリアでバスに乗るのは結構勇気がいりました。またワールドカップ期間中はトリノでも試合があったのですが、こんなに盛り上がるイベントなのかと感動した記憶があります。残念ながらチケットは10倍以上の値段を出さないと買えない上、外国人は危険だと言われ、TVでしか観戦していませんが。特に印象的だったのは、イタリアの試合があったとき、街中誰も歩いていない、車もまったく通らないような状態で、みんなTV観戦してるんですよね。そしてイタリアがゴールを決めた瞬間、街中から大歓声が上がるんです。TVからの音ではなくて、街中から。。。本当にビルが揺れるくらい。日本でも活躍したスキラッチがエースストライカーでした。ん~懐かしい。
早々1本開けて半分ほど飲みましたが、期待通りすっきりおいしい。でも18年前の味ってこんなのだったかなぁ。まったく味は覚えておらず、その点は少し寂しかったかな。もう1本は誰かと一緒に飲むために、しばし冷やしておこう。
考えてみると、ドイツやフランスはその後訪れる機会がありましたが、イタリアはそのとき以来行く機会に恵まれていません。トリノもその後オリンピックも開催され、日本でもメジャーな街になりましたが、ぜひもう一度訪れてみたいものです。
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