« 焼けた~ | トップページ | スパイシーピエロの黒スープカレー »

2008年7月21日 (月)

ブリジストン美術館

本当に久しぶりに美術館に足を運んだ。ブリジストン美術館、意外なことに初めて訪れる。「美術散歩 印象派から抽象絵画まで」と題された同館のコレクションからの展示だ。ルノアールやセザンヌ、モネなど有名どころの、教科書にありがちな作品ではあるが、眺めていて心地いい作品が多い。ただどれとはいわないが、有名な画家のものでも今いちの作品もある。

ちょっといいなぁと思ったものを数枚あげると、ラウル・デュフィのオーケストラ、大勢の楽団員が小気味よく描かれて、画面から音楽・リズムが伝わってくる感じがした。ルオーの郊外のキリスト、言われない限りキリストとは気がつかない親子連れ?が夜の月明かりの路地に立っている。月の位置からすると不自然な方向に伸びる影の違和感、キリスト?何をしてるの?という疑問、いびつな形にデフォルメされた建物、ルオーらしい濃厚な画面から出ている重厚感。思わず見入った。藤田嗣治の猫のいる静物、海老や野菜・果物類、卵などが藤田らしいタッチでテーブルの上に盛りだくさんに描かれている。そしてそれらのご馳走を狙う猫が、黒い背景の中にユーモラスに描かれている。藤田の作品の中でも特に気に入った一枚だ。藤島武二の黒扇、何と言っても画面に気品があふれている。モデルの女性のまなざしが何とも言えない。

ともかく久しぶりに芸術に触れた一日だった。

|

« 焼けた~ | トップページ | スパイシーピエロの黒スープカレー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブリジストン美術館:

« 焼けた~ | トップページ | スパイシーピエロの黒スープカレー »