七面山登山記録2
山頂は木々に隠れているので、展望はない。展望表示板のようなものが設置されているので、かつては南アルプスとかが見えたのだろうか?日差しが強いので、日陰を探して休憩を取る。が、梵鐘のところで話をした人達は登ってこない。そうか、彼らはお参りが目的なので山頂には興味がないんだ!2時間少しで登れるといったことにも納得。そういえば敬慎院を過ぎてからは宗教色がまったくなかったし、道も普通の登山道で赤や黄のテープでマークしてあるだけで、案内の看板もない。展望表示板はお湯が沸くほど暑くなっていたので、シャツやズボンを一気に乾かした。
しばらくすると3人組みの登山者がやってきた。そのとき林間をざわざわっと何かが走った!えっイノシシ?3人組のリーダーらしき人は、しっかり見たようで、あれはイノシシだといっている。僕もそう思った。いろいろ山に登ってきたが、野生のイノシシを目撃した記憶はない。写真が取れなかったのは残念!
彼らは展望も日陰もないことから、少し下って林間で休憩を取り始めた。今回の山行でお参りではなく、山登りを主目的としていたと思われる登山者は、私以外は彼らだけだった。
展望を期待して希望峰への道をカラミで少し行ってみたが、足が攣りそうなのと、一旦かなり下るようなので、行ってみる元気はもうなかった。時間に余裕はあったが、展望がないので、10時8分山頂を後にする。途中ナナイタガレと呼ばれる大崩を覗き込む。たしかにこの迫力は一見の価値がある。このナナイタガレが七面山の名の由来らしい。が、なぜナナイタガレなの?素朴に疑問に思う。この山は急で、高度差があるが登り返しはほとんどない。そういう意味では山頂を踏んだことで、余裕はかなりできた。
敬慎院でお参りをすませ簡単に境内?を見学してみた。宿坊と思われる建物がいくつか あり、山頂にあるにしては、さすがになかなか立派なお寺だ。一ノ池も趣がある。茶緑色の水面が悪くない。白装束の団体さんが着いたのかどうかはわからないが、「南無妙法蓮華経」の合唱が聞こえないので、無事着いたのかな?
ここからは予定通り北参道を下ることにした。北参道の方が緩やかだが長い。奥ノ院までは車が通れるような林道である。奥ノ院を過ぎるとまた山道になる。北参道の方がわずかだが風があり、下りということもあってかなり楽だ。奥ノ院から早川の神通坊まで40丁の丁石がある。こちらの参道も展望はほとんどなく、そういう意味では本当に修行のようだった。途中何ヶ所か休憩所があり、無料のお茶のサービスがある。信仰の山ならではでうれしい。7丁目の売店ではひと声かけて休ませてもらうと、「ご苦労様です。」と言っておばちゃんが冷えた麦茶ときゅうりのお漬物をサービスしてくれた。いや感謝!今日は暑かったので、スタート時に4L持ったのだが、途中補給できるところもあるので、半分もあれば十分だろう。だが、北参道の登山口の神通坊は330mくらいしかないので、下るにしたがって暑さはどんどん増していった。
12時41分早川到着。足の攣りそうなのはもう大丈夫だったが、さすがにこの暑さの中、舗装道を3キロ以上歩く気にはなれず、タクシーで羽衣まで戻った。
羽衣では靴だけ履き替えて白糸滝を見学。帰りは静岡方面に抜けて帰ることにしたので、途中なんぶの湯(500円)で汗を流して帰った。なかなか印象深い山行ではあったが、日帰りで登るのであれば、もう少し涼しい時期に登ることをお勧めしたい。
おしまい。。。
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