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2007年8月14日 (火)

五色ヶ原山行記録(3)

晴れそうで晴れない。

朝目覚めると雨もあがり、天気は回復の気配。しかしほとんどガスの中で、展望は今いち。コースは悪くないのに惜しい。思い切って停滞する手(それをいうなら一ノ越だったか?)もあったかなぁ。おまけにこのコースは鳶山、越中沢岳、スゴノ頭と登り返しが意外ときつい。特に下りが急なので、荷物が重いと疲れる。五色から太郎平まで一気に行くことは可能だとは思うが、時間のゆとりや夕立などを考えると勧めない。

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Img_7813_s  

 朝日が射す五色ヶ原、山々はガスの中

 

5日(日)  曇り一時晴れ、夕立
   五色ヶ原山荘6:25-鳶山6:54-越中沢岳8:33-9:51スゴノ頭10:07-10:33スゴ乗越10:51-11:26スゴ乗越小屋

 朝目覚めると雨は上がっていた。準備して外に出る頃には空も明るくなり、天気回復の期待が!それでも本格的な回復は明日以降だと思われるので、今日はスゴ乗越小屋まImg_7819_s でと決定。そうなると時間的余裕はあるので、少しぶらぶらして五色ヶ原や花の写真を撮るが、昨日の雨で花は痛んでいて、なかなか写真にはしづらい。団体さんが出発する前には出ようと思い、濡れるので雨具を着て6時前に小屋を出発。写真を撮りながらゆっくり歩き出す。20分も歩いただろうか?目の前にはテント場が!!何とろくに道を確認しないで歩き出したため、間違った方向に歩き出してしまったのだ。何と初歩的なミス。気の緩みを自ら戒めつつ引き返す。まぁ五色ヶ原の散策を(荷物を持ったままだったが)したと思えばいいのだが、精神的にはかなりダメージがあった。

 時間をロスしたこともあり、まだまだ余裕はあるもののついついペースがあがる。空までスタート時よりどんよりして、気持ちを落ち込ませる。山荘から30分ほど登ると鳶山(2616m)到着。ガスで展望はない。直前で団体さんを追い抜いたこともあり、ここは休まず先を目指す。この鳶山の周辺も花はなかなかきれいだった。ウサギギク、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイなどの黄色系やタカネチドリ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロなどの赤系、ハクサンイチゲやアオノツガザクラ、トウヤクリンドウなどの白系などなど。

Img_7855_s_2一度越中沢乗越までくだり、越中沢岳に登り返す。天気も晴れ間が出てきた。 雨具を脱いで動きやすくなるが、ペースは悪くないものの非常に辛い。背中が異常に重く感じられる。蒸し暑さのせいか? 振り返ると立山からの山並みが徐々に姿を見せはじめ元気をくれる。昨日もせめてこのくらいの展望は欲しかった。汗びっしょりで越中沢岳(2591m)到着。眺めはいい。裏銀座方面も山並みがあるのはわかるのだが、、、良くは見えない。南西側を見るとスゴの頭、スゴ乗越小屋の赤い屋根が見える。近そうには見えるのだが、その間はかなり落ち込んでいる。登り返しはかなりきつそう。

ここからの下りはかなり急だった。鎖場、ロープも何ヶ所かあり、難度の高い部分もある。あとで思うと結構楽しかったが、歩いている間はそんな余裕なし。下りでかなりエネルギーを使った後、スゴの頭に登り返す。大した標高差ではないはずだが、なんと足がつりそうになってきた。ヤバイ!やっとの思い出スゴの頭まで登り、ここで少し長めの休憩。荷物が重い、昨日今日と雨具で歩きづらかったなどはあるとはいえ、筋力のなさに反省とショック!もっとゆっくりするつもりだったが、風がやや強かったので出発した。スゴの頭からはまた一度急坂を下る。一気に小屋までと思ったが、下りきった乗越で再度休憩。岩の上でのトカゲが気持ちいい。かなりバテたが、それでも11時半までには小屋に着くことができた。

Img_7873 スゴ乗越小屋は2階建ての小さな小屋で、2階のバルコニーがいい。水は小屋の前に飲料可の蛇口がある。まだ早いのでバルコニーで昼食。赤牛岳が正面に見える。ここに泊まる人は室堂から太郎平、またはその逆コースの縦走(+α)の人なので、だんだんお互い顔見知りになっていく。気軽に話し合うようになり、そのあたりが楽しい。結構混んでいたが、5人用のところに6人、私以外は5人組パーティだったので、はじめに入っていた私は1人1枚でゆっくりさせてもらった。夕方激しい夕立の後、食事の頃から雲が晴れた。カImg_7891_s メラを持って飛び出す。100m程登ったところから東方面がきれいに見えた。不動、南沢、烏帽子、三ッ岳、赤牛、水晶、わずかに鷲羽、祖父まで見ることができた。特に夕日に照らされ色づく赤牛、水晶は格別だった。水晶は昨年も登っているが赤牛は一度は登ってみたいと感じずにはいられなかった。でもコース取りにくいなぁ。小屋でツアーのガイドと話す機会があった。少し疑問を感じるので書いておきたい。そのツアーは健脚者を集めたツアーのようだが、昨日立山を往復して一ノ越泊まり、半数は立山はパスしたそうだが、半数は行くと言ったのでガイドは同行せざるを得なかったとのこと。そして今日は一ノ越からスゴまでで計画通りとのこと。小屋到着はおそらく4時頃。明日は折立下山。人数は20人弱くらいだろうか?ガイドは1名のみ。多人数、ツアーであることを考えると、少々無謀ではないかと思う。実際に私は登ったわけではないが、昨日の天候でツアーで立山に上がるのはどうかとも思うし、計画が一ノ越-スゴ乗越-折立というのも誰かにアクシデントがあったらどうするのだろう?疑問を感じずにはいられないのと、そうまでしてツアーで来るメリットがあるのだろうか?(入山、下山時の交通の便はたしかにあるが、、、)

明日の天気に期待しつつも、明後日太郎から双六までの長いコースを行くべきかどうか悩みつつ眠りについた。

続く、、、

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